北京冬季五輪で「誤審あった」と指摘の韓国人審判、国際連盟から資格を剥奪されていた

今年2月に行われた北京冬季五輪において、ショートトラック競技におけるピーター・ワース審判委員の判定について公式に問題提起をしたチェ・ヨング国際審判が、去る4月26日に資格を剥奪されていた事実が明らかになった。

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これは、国際スケート連盟(ISU)所属の国際審判が「特定国家の肩を持つような発言や行為をした」という理由のためだ。このような処分を知っていながら問題提起を行ったチェ審判は、最終的に国際審判職を降りることになった。

もっとも、このようなバタフライ・エフェクトをもたらしたピーター・ワース審判の釈然としない判定に対し、ISU側は大会が行われていた当時はもちろん、現在まで「問題ない」という立場を固守している。

これに先立ち、去る2月7日に行われた北京冬季五輪ショートトラック男子1000m準決勝で、韓国代表のファン・デホン(22)、イ・ジュンソ(21)がそれぞれグループ1位、2位に入るも、レーン変更の反則を理由にいずれも失格判定を受けた。

(写真提供=ロイター/アフロ)男子1000m準決勝で失格となったファン・デホン(右)

韓国代表2選手の脱落によって決勝進出を果たしたのは、自国開催の中国代表2選手だった。そして、決勝ではハンガリー代表のシャオリンサンドル・リュウ(26)が1位でレースを終えるも、やはりペナルティを受けて失格となり、中国勢が金メダル、銀メダルウを独占した。

当時、ショートトラック韓国代表の支援団長として現場を訪れていたチェ審判は、試合後にユン・ホングン選手団長とともに緊急記者会見を開き、「誤審は一度で十分だ。一度以上であれば、それ以上は誤審ではない」と、当時の判定が単なるミスではなく、意図が込められた誤審だということを強調した。

国際審判すら判定に問題を提起したレースに対し、ISUの技術委員会側は機械的な規定を適用し、チェ審判の資格を剥奪することで事件を集結させた。「審判の判定もレースの一部」という命題を再確認させる結果だ。

当時、ISUは規定123条4、5項を取り上げ、「審判陣が抗議を拒否した。すべての審判陣を尊重する」という立場を明らかにしていた。

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