北京冬季五輪でレース中に転倒し、左手をひどく痛めたショートトラック韓国代表パク・ジャンヒョク(23)の治療後の状態が明かされた。
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2月8日、韓国選手団によると、パク・ジャンヒョクはスケート靴のブレードで左手を負傷し、親指を除いた4本の指の付け根部分を縫った。
選手団関係者は、「11針縫ったのか」という質問に対し「そうだと思う」と答えている。
パク・ジャンヒョクは前日の7日、ショートトラック男子1000m準々決勝に出場した際、3周を残したコーナー付近でイタリア代表ピエトロ・シーゲルと衝突。
インコースを無理に攻め込んだシーゲルとぶつかり、重心を失いそのまま転倒した。
続けて、後ろを走っていた中国代表ウー・ダジンとも衝突したのだが、そこでウー・ダジンのスケート靴のブレードが、パク・ジャンヒョクの左手にかかってしまった。
パク・ジャンヒョクは再び立ち上がってレースを続行しようとしたが、左手の激痛を訴え座り込んだ。審判はすぐに医療陣を呼び、パク・ジャンヒョクは担架に運ばれ競技場を後にした。パク・ジャンヒョクにとって北京五輪は自身初のオリンピックだった。
同レースではアメリカ代表アンドルー・ヘオが1位、中国のウー・ダジンが2位で通過。シーゲルが3位通過もペナルティで失格となり、パク・ジャンヒョクがアドバンス(救済措置)で準決勝進出を果たしたが、左手の負傷具合が深刻だったため、出場は断念した。
ただ、韓国氷上競技連盟の関係者によると、パク・ジャンヒョクは来る9日に行われる男子1500mに出場する見込みだという。
パク・ジャンヒョクは左手に傷を負いながらも、残りの試合も戦う意思を明らかにした。
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