“格上”なでしこにドロー、豪州は撃破…韓国を女子アジアカップ準優勝に導いた外国人監督の手腕とは

2022年02月11日 サッカー #女子サッカー

コリン・ベル監督体制の“シーズン1”は成功裏に終わった。

【写真】韓国女子代表イ・ミナの自然体グラビア

韓国女子代表は去る2月6日、インドで行われた女子アジアカップ決勝で中国女子代表に2-3で敗れ、準優勝に終わった。

前半に2点のリードを広げた韓国だったが、後半に一挙3ゴールを許す大逆転負けで、史上初の優勝に失敗した。

名残惜しさが大きく残る敗北ではあったが、大会を振り返ると韓国の戦いぶりは“成功”だった。

最も大きな成果はW杯本大会出場権を獲得したことだ。今大会には翌2023年にオーストラリアとニュージーランドで開催される女子W杯出場権がかかっていた。それも上位5位までに与えられるだけに、準決勝進出は必須だった。

(写真提供=韓国サッカー協会)韓国女子代表

韓国は最大の難関である準々決勝でオーストラリア女子代表を破ることに成功した。これまで、圧倒的なフィジカルとパワーを持つオーストラリア相手に苦戦を強いられてきた韓国だったが、今大会ではエースのMFチ・ソヨン(30、チェルシー)のスーパーゴールで勝利を収め、準決勝進出を果たすとともに3大会連続となるW杯出場を決めた。

決勝では底力の不足で敗れたものの、歴代最高成績となる女子アジアカップ準優勝を収めたことに大きな意味がある。今大会以前までの最高成績は3位だった。ベル監督は今回、韓国を史上初めて決勝に導き、チームを優勝目前までけん引した。

韓国語習得も怠らない“名将”

ベル監督は去る2019年に就任して以降、韓国女子代表の“体質”を変えた名将と評価されている。若手とベテランの調和を適切に果たしただけでなく、確固たるチームカラーを作り出した点で称賛を浴びている。

今大会でも格上のなでしこジャパン(日本女子代表)に引き分け、オーストラリアには勝利した。敗れはしたものの、中国にも対等に戦った。昨年10月の国際親善試合では、アメリカ女子代表にアウェーで0-0の引き分けを収めたこともある。

ベル監督は「どんなチームと対戦しても能動的に試合を支配しなければならない」という哲学を選手に注入している。就任初期はコーチングスタッフや選手の理解が追いつかず苦労したが、今では一つのチームに定着し、強力な組織力を確立した。

(写真提供=韓国サッカー協会)コリン・ベル監督

コミュニケーション能力も飛びぬけている。イングランド出身のベル監督は、選手と積極的に対話すべく韓国語の習得を怠らず、日常生活でも活かしているという。単なる見てくれだけではなく、真剣な態度で韓国の選手と向き合い、代表チームのリーダーとしての役割をまっとうしている。

8日にはベル監督と2023年女子ワールドカップまでの契約延長も正式発表された。現監督体制の“シーズン2”ではどんな戦いぶりが見られるだろうか。

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アジアカップ準優勝に韓国女子代表監督「我々は強くなかった」

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