サッカー韓国代表FWファン・ヒチャン(26)が、イングランド・プレミアリーグのウルヴァーハンプトン(以下、ウルヴズ)に完全移籍することが決まった。
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1月26日(現地時間)、ウルヴズは公式ホームページを通じて、ファン・ヒチャンを完全移籍で獲得したと公式発表。契約期間は2026年までとなっている。
ファン・ヒチャンは2021年8月、ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒからウルヴズへとレンタル移籍して以来、5カ月で完全移籍することとなった。レンタル移籍当時、ウルヴズは買取オプションを付けていた。
ウルヴズは今回の移籍金を明らかにしていないが、現地の専門家たちによると1670万ユーロ(約21億円)と推定している。
ファン・ヒチャンはウルヴズへのレンタル移籍直後、6試合で4ゴールを決め、卓越した得点力を誇示した。ベンチスタートとなったワトフォードとのリーグ第4節では、後半18分に途中出場するといきなりゴールを決め、2-0の勝利に貢献。
以降、主力に定着したファン・ヒチャンは、第7節のニューカッスル戦では2ゴールを決め、第9節のリーズ戦でもゴールを決めていた。
ファン・ヒチャンは現在、12月15日に行われたブライトン戦で太ももを痛め、戦列から離脱しているが、シーズン前半の活躍ぶりはウルヴズが彼の獲得を“成功”と定めるには十分だったようだ。
ウルヴズは公式ホームページで、ファン・ヒチャンがクラブで見せた活躍はもちろん、韓国代表での活躍ぶりについても言及。テクニカルディレクターのスコット・セラーズ氏は、「ライプツィヒで望まれる経験がなかったファン・ヒチャンが、ここで確実にチャンスをつかんだ。彼が見せた優れた決断力と集中力は、競技力とゴールという補償になった」と好評している。
ウルヴズはツイッターでもファン・ヒチャン獲得を伝え、「長い旅程を共にしましょう」という文言をハングルで伝えるとともに、契約満了時点の「2026年」を強調する映像を掲載した。
また、ファン・ヒチャンの26歳の誕生日を祝うツイートも併せて投稿。ファン・ヒチャンは1996年1月26日生まれだ。
ウルヴズはこのような意味を込め、完全移籍の発表日を26日に決めたようだ。
ファン・ヒチャンはクラブとのインタビューで、「良い監督と立派な仲間がいるチームで2026年までプレーできて嬉しい」とし、「ウルヴァーハンプトンのメンバーが、多くのことを助けてくれたのでサッカーだけに集中できた。感謝の言葉を伝えたい」と感想を述べた。
続いて、「毎試合が新しい挑戦だった。得点だけでなく、自分にできる最善を尽くそうとした。これからもウルヴァーハンプトンのために勝ちたい」と意気込みを見せた。
なお、先立ってウルヴズは、スイス・スーパーリーグのグラスホッパーから、日本代表MF川辺駿(26)を獲得している。川辺は今季終了まではグラスホッパーへとレンタル、ファン・ヒチャンはレンタルだったため、日韓代表選手の共演は未定となっていたが、来季から共闘することが正式に決まった。
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