「降格筆頭候補」も「チーム年俸最下位」も関係なし! 韓国で元Jリーガー監督の手腕が絶賛のワケ

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かつてヴィッセル神戸、京都サンガF.Cに在籍した元韓国代表MFキム・ナミルが監督を務める城南(ソンナム)FCは、Kリーグ1(1部)の降格筆頭候補に挙げられている。

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城南FCの前身である城南一和天馬(イルファ・チョンマ)は、リーグ優勝7回、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝2回(前身のアジアクラブ選手権含む)を誇る韓国屈指の強豪だった。

しかし、2014年から地方自治体を主体とする現在の市民クラブに転身して以降は下位が定位置となり、2016年には昇降格プレーオフで敗れ初の2部降格の屈辱を味わった。それでも、2019年からは1部復帰を果たしている。

城南FCは直近2シーズン、下位に低迷しながらも1部残留に成功してきた。2020年は最終節の勝利で辛うじて残留したが、2021年は前年よりも比較的余裕をもって残留を確定した。

2年連続で幸せな年末を過ごした城南FCだが、新シーズンも過酷な生存競争が予告されている。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)2021シーズンの城南FC

1部最下位の年俸総額

もっとも、城南FCが降格筆頭候補と評価されることは決して不思議ではない。

城南FCは2021シーズン、チーム年俸額で1部12チーム中11位だった。その額は60億2424万6000ウォン(日本円=約6億242万4600円)。総額46億24万9000円(約4億6002万4900円)で最下位の光州(クァンジュ)FCはリーグ戦最下位で2部に降格した。

光州FCに代わって1部に昇格したチームは、元北海道コンサドーレ札幌のGKク・ソンユン(27)、元サガン鳥栖、鹿島アントラーズのDFチョン・スンヒョン(27)ら韓国代表選手を擁する金泉尚武(キムチョン・サンム)。

彼らは国軍体育部隊傘下のサッカーチーム、すなわち軍人扱いであるため年俸がない。このため、事実上、城南FCが1部で最も年俸総額の低いチームとなった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キム・ナミル監督

城南FCの今年度予算は昨年とほぼ変わらない。また、そもそも“マネーゲーム”では城南FCが他クラブに勝てるすべがない。

プロの世界ではお金が成績に決定的な影響を及ぼすが、それがすべてではない。年俸総額の順位通りであれば、城南FCは昇降格プレーオフに進出しなければならなかった。

ただ、現実にプレーオフに進出したのは年俸総額8位(78億3080万5000ウォン=約7億8308万500円)の江原(カンウォン)FCであり、同5位(82億7817万7000ウォン=約8億2781万7700円)でリーグ戦順位7位のFCソウルとの勝ち点差は「3」だった。

城南FCは新シーズンも人件費以上の成績を期待している。根拠のない自信などではない。彼らには”すでにやってみたのだから、またやれないわけがない”という考えがある。

キム・ナミル監督は「予算が減らなかったことがせめてもの救い」と笑うと、「昨年は内部が本当にしっかりしていた。外部の影響を受けず自分たちだけの道を進んだ。今年も同じと見ている。そのような姿が裏付けられると力が出る。耐えなければならない。倒れたらまた立ち上がらなければならない。私が一番重要だ。選手たちの見る自分の姿に気を付けなければならない。どんな言葉でも自信を与えなければならない。厳しい状況ではあるが、耐えられるということを見せなければならない。自信を最優先にしている」と伝えた。

選手もキム・ナミル監督を信頼

2002年のプロデビューから今年で選手生活20年目を迎える元韓国代表のベテランGKキム・ヨングァン(38)は、城南FCの力がコーチングスタッフにあると見ている。

「監督やコーチが本当に頑張ってくれた。チームをどうやって引っ張っていくかの判断がとても上手い。確かに、我々のスカッドがほかのチームと比べて劣るとはいえ、上位チーム相手にも粘った。これまで多くの監督の下でプレーしてきたが、我々の監督、コーチのような方々はいなかった。後輩たちにも、“監督やコーチのアドバイスをちゃんと受け入れればより素晴らしい選手になれる”と強調している」と、キム・ヨングァンはキム・ナミル監督らの手腕を評価した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キム・ヨングァン

昨季に加入したセルビア人FWフェイサル・ムリッチ(27)も、チームに対する自負心が強い。「我々のチームの年俸総額が最低というのを僕はあまり気にしていない。昨年も我々は素晴らしいパフォーマンス、結果のために戦っただけだ。サッカーだけに集中している。今年は期待できる」と力を込める。

ポジティブ要素もある。DFチェ・ジムク(23)の韓国代表初招集だ。キム・ナミル監督はチェ・ジムク招集のニュースを聞いて「鳥肌が立った」とし、「我々の選手にとっては大きなモチベーションになる。個人的には(新加入の)クォン・ワンギュのような選手も代表に入れる実力があると思っている。今年はジムクのように代表に呼ばれる選手がもっと出てくることを望んでいる。そうすれば、チームもさらに発展できるはずだ」と強調した。

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