元ガンバ大阪キム・ヨングォン、初挑戦のKリーグで“恩師”と迎えたいハッピーエンディングとは?【インタビュー】

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蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を率いるホン・ミョンボ監督と新加入の韓国代表DFキム・ヨングォン(31)の間には、切っても切れない深い縁がある。

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2人は世代別からA代表までをともにした“師弟関係”だ。

ホン・ミョンボ監督が指揮を執った2009年U-20W杯、2012年ロンドン五輪で、キム・ヨングォンはセンターバックの主力として活躍。前者はベスト8入り、後者は銅メダル獲得という好成績に貢献した。

その後、ホン・ミョンボ監督が“火消し役”として急遽率いた2014年ブラジルW杯でもキム・ヨングォンは主力センターバックという責務を担ったが、グループステージ敗退という失敗を経験した。つまり、2人は長い期間で喜怒哀楽のすべてをともにしたのだ。

Kリーグ行きを決断した“恩師”の存在

キム・ヨングォンは、いつかまたホン・ミョンボ監督の力になりたいと考えていた。年齢も30代に突入し、キャリアの折り返しを迎えたところで、センターバックの補強を望んでいた蔚山現代、そしてホン・ミョンボ監督と気が合った。

キム・ヨングォンは前所属のガンバ大阪からの契約延長オファーを丁重に断り、蔚山現代を選択。ブラジルW杯以来、実に8年ぶりにホン・ミョンボ監督と手を組んだこととなる。

「蔚山現代は常に優勝争いをするチームだ。ビジョンがある。新たな挑戦をするにあたって良い条件だ」というキム・ヨングォンは、「もちろん、(蔚山現代移籍の決断に)監督の存在は半分以上の51%だった」と笑顔で語った。

キム・ヨングォンは、「ホン・ミョンボ監督は戦術的な守備組織を強調する。個人のミスはどうしようもなくても、組織的なミスはあってはならない」という指揮官のサッカー哲学を誰よりも理解している。これが、ホン・ミョンボ監督が新たなDFリーダーにキム・ヨングォンを望んだ理由だ。

ホン・ミョンボ監督は「ヨングォンはビルドアップが得意だ。キックが優れ、相手のプレッシャーがあってもかわせるテクニックを持っている。加えて左利きだ。相手が予測し難いボールを蹴られることが大きな長所」とし、「質の良いボールがDFから出れば、我々の臨むサッカーができる」と伝えた。

(写真提供=蔚山現代)ホン・ミョンボ監督(左)とキム・ヨングォン

キム・ヨングォンは去る1月9日、韓国代表のトルコ合宿に合流するため飛行機に乗り込んだ。新天地での初トレーニングは1週間もなかったが、ホン・ミョンボ監督や新チームメイトと顔を合わせ、新鮮な気分を味わった。

大会に向けて短期間だけ招集される代表チームと異なり、クラブでは苦楽などのすべてをともにする。「監督が真摯な方なので、選手たちが顔色を窺っているのではないかと思っていたが、そうではなかった。監督から笑いながら楽しく練習に取り組んでいるのが印象的だった」とキム・ヨングォンは語る。

ホン・ミョンボ監督は、キム・ヨングォンにも明るい雰囲気でのコミュニケーションを望んでいる。「昨年はとんでもない失点もあったが、コミュニケーションの問題が大きかった。ボールを中心にして全員が同じ考えをすべきだが、誰かは人を捕まえようと、誰からスペースを意識してしまっていた」とし、「キム・ヨングォンは(同じDFの)キム・ギヒ、イム・ジョンウンらと年齢が同じなだけに、上手くコミュニケーションできるだろう」と期待を寄せた。

自身3度目のW杯出場の夢も

キム・ヨングォンは今年11月に開幕を控えるカタールW杯を通じ、自身3度目となるワールドカップ出場の夢も抱いている。

これまで2度ワールドカップに出場し、前回の2018年ロシアW杯ではグループステージのドイツ戦で決勝ゴールを決めて“国民的英雄”とまで呼ばれたが、肝心の決勝トーナメント進出は一度も果たせていない。

それだけに、20年前の2002年日韓W杯当時、自身と近い年齢の33歳で4度目のワールドカップ出場、ベスト4進出という快挙を成し遂げたホン・ミョンボ監督から良い気運を得られることを願っている。

キム・ヨングォンは「蔚山現代には代表の同僚も多いので、W杯の準備という意味でも良さそうだ。ただ、ホン監督も経験があると思うが、いくら経験を積んでも(センターバックとして)DFラインをリードすることはいつもプレッシャーだ。かといって、誰かに押し付けるような卑怯なことをするわけにもいかない」と話す。

これに対しホン・ミョンボ監督は、「(30代になると)どうしても体力的に苦しくなる。それでも、ヨングォンの経験値は確実にチームの役に立つ」と弟子を励ました。

(写真提供=蔚山現代)ホン・ミョンボ監督(左)とキム・ヨングォン

2人にとっての“ハッピーエンド”は、もちろん蔚山現代が善戦することだ。特に、2005年以来17年ぶりのKリーグ優勝は是が非でも成し遂げたい悲願である。

キム・ヨングォンにKリーグで最も対戦してみたい相手を聞くと、大邱(テグ)FCのブラジル人FWセシーニャ(32)の名前が挙がった。昨年、蔚山現代は大邱FCと4戦2勝2敗、セシーニャには2ゴールを許した。

キム・ヨングォンは「(セシーニャは)Kリーグで最も“ホット”なフォワードだ。直接対決をしてみたかった」としつつ、「もちろん、我々が獲得できれば一番良いけど」と笑った。

ホン・ミョンボ監督は「いずれにせよ、ヨングォンは今回がKリーグ初挑戦だ。背が高くタイトなフォワードが多いので、しっかり準備しなければならない」と信頼を示すとともに、アドバイスも惜しまなかった。

心を一つにして新シーズンを待つキム・ヨングォンとホン・ミョンボ監督。Kリーグ開幕は来る2月19日を予定している。

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