ベトナム代表率いるパク・ハンソ監督が脱落した今、東南アジア王者のタイトルはもう一人の韓国人指揮官が狙うことになった。
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ベトナムは12月26日(日本時間)、シンガポール国立競技場で行われたタイとのスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)準決勝第2戦で0-0と引き分けた。
第1戦を0-2で敗れていたベトナムは2戦合計スコアでも0-2とし、決勝進出に失敗した。
第1戦での敗北が重くのしかかった試合だった。勝利が求められていたベトナムは前半から激しくタイを追い込み、実際に多くの得点チャンスを生み出した。それでも、相手GKのファインセーブなどもあって1点が遠かった。
結局、後半に入ってからはフィジカルで勝るタイにスタミナで後れを取った。ベトナムは前半と比べて全体的に切れ味が落ち、ノーゴールのまま大会を去ることになった。
ベトナムは前回の2018年大会の優勝国だ。パク・ハンソ監督は同大会でベトナムを王者に導き、指導力を立証されるとともに熱烈な支持を得た。
しかし、ディフェンディングチャンピオンとして出場した今大会ではタイを越えられず、準決勝で散ることになった。
結果的に、第1戦で主審の釈然としない判定が続いたことがベトナムにとって致命的となった。パク・ハンソ監督は「敗北した監督に何が言えるのか。敗将が話す言葉はない」とし、「準決勝で脱落したことについては失敗したと思う。私と選手全員が失敗を認めるが、最善を尽くした」と語った。
ベトナムは脱落したが、もう一人の韓国人指揮官であるシン・テヨン監督が率いるインドネシアは、準決勝でマレーシアを下し決勝に駒を進めた。決勝ではタイ相手に大会初優勝に挑戦する。
インドネシアは決勝に過去5回進出しているが、いずれも敗れ準優勝に終わっている。シン・テヨン監督はインドネシアサッカー史上初の偉業に挑む。
スズキカップ決勝は来る12月29日に第1戦、来年1月1日に第2戦が行われ、2戦合計スコアで勝者が決定する。
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