韓国Vリーグ女子部のIBK企業銀行アルトスが、無断離脱問題によってフリーとなったチョ・ソンファ(28)に残りの年俸を支払わない意思を固めた。今後、両者の争いは法廷にもつれるものとみられる。
IBK企業銀行は去る12月17日、韓国バレーボール連盟(KOVO)に対し、2度のチーム無断離脱で物議を醸したチョ・ソンファの契約解除を要請した。
これに先立ち、球団内部で「選手契約に対する重大な違反と信頼関係破綻によって契約の維持は不可能」と判断したIBK企業銀行は、KOVOを通じて適切な手続きを踏んだ。そして、チョ・ソンファは17日付でKOVO選手登録規定第13条(自由身分選手の登録)に基づき、自由身分選手として公示された。
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IBK企業銀行の主将であり、主力セッターでもあったチョ・ソンファは、11月12日のKGC人参公社戦後に突如チームを無断で離脱し、“ドロ沼内紛”の序幕を開いた。
その後、球団側の説得で一度は復帰するも、同月16日のペッパー貯蓄銀行戦後にまたしても離脱したことで議論に火を付けた。
この間、ソ・ナムウォン前監督とユン・ジェソプ団長の解任、キム・サニコーチの監督代行就任と即座の辞任、さらにはIBK企業銀行の非常識な業務処理など、あらゆる問題が起きたが、すべての混乱の発端がチョ・ソンファだった。
IBK企業銀行は先月26日、チョ・ソンファを「選手契約違反」を理由にKOVO賞罰委員会に付託した。賞罰委員会は今月10日、選手義務履行と関連してチョ・ソンファ側とIBK企業銀行側の双方から釈明を受けるも、「釈明の内容が食い違う部分が多く、事実関係の把握に限界がある」とし、懲戒関連の決定を保留した。
チョ・ソンファ側は賞罰委員会で、2度もチームを離れたのは「無断離脱ではなく健康上の理由」と強調し、引き続き現役選手としてプレーをすることを希望すると伝えた。
一方、IBK企業銀行はチョ・ソンファが賞罰委員会で主張した内容が球団の把握する事実関係と異なると、相反する立場を伝えた。
結局、IBK企業銀行はチョ・ソンファに別れを告げる選択を取った。賞罰委員会の懲戒保留の決定とは関係なく、チョ・ソンファと今後もともにすることはできないという立場を固守し、契約を解除した。
残るはチョ・ソンファの残余年俸支給問題だ。球団と選手の陳述が対立しており、年俸をめぐっては法廷での争いにもつながりかねない。
ただ、まだチョ・ソンファ側からの動きは感知されていない。チョ・ソンファの法律代理人を務める法務法人YKは去る16日、「チョ・ソンファは契約解除など、現在の状況と関連して法的手続きに先立ち球団との円満なコミュニケーションを望んでいる」と伝えた。だが、それから約1週間が過ぎた今も、IBK企業銀行にはいかなる連絡も来ていない。
IBK企業銀行のチョン・ミンウク事務局長は21日、『OSEN』の電話取材に「まだチョ・ソンファ側の意見がない。連絡を受けられていない。おそらく選手との協議を経て、何らかの案を練って我々に連絡するのではないだろうか。いずれにせよ待たなければならない状況だ」と伝えた。
IBK企業銀行としては、チョ・ソンファに残りの年俸を支給しない意思を貫いている。内紛が勃発した責任が、球団ではなく選手側にあると判断して契約を解除したからだ。
チョン・ミンウク事務局長は「選手帰責のため、チョ・ソンファを自由身分選手として公示した。したがって当然、残りの年俸を支給することは不可能だ」と強調した。
なお、チョ・ソンファが2021-2022シーズンのVリーグ女子部でプレーを続けるには、第3ラウンド終了日の今月28日までに新たなチームと契約を完了しなければならない。
現在、主力セッターのヨム・ヘソン(30)が負傷離脱したKGC人参公社、新規参入チームのペッパー貯蓄銀行などがセッターのポジションに不安を抱えているが、チョ・ソンファの獲得に踏み切ることはほぼないとみられる。
(記事提供=OSEN)
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