韓国レジェンドの帰還に若手の台頭も!Kリーグが選ぶ2021年10大ニュースを紹介!【後編】

2021年12月26日 サッカー #Kリーグ

2021年のKリーグもようやく長いシーズンを終えた。

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今季Kリーグは新型コロナウイルス感染拡大下でも無事にシーズンを完走。徐々に有観客開催の試合も増えるなど、少しずつサッカーファンたちの日常が戻りつつある姿を見せた。

2002年日韓W杯を戦った”英雄”の帰還に沸いた2021シーズンのKリーグでは、若手選手の台頭が多くのサッカーファンの目を引いた。

さらには、中継グラフィックの先進化、スポーツチャンネル『スカイスポーツ』の共同運営、ESG経営への取り組みなど、Kリーグとして多様な試みと成長を繰り返した一年でもあった。

そこで今回は、Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟が12月21日に発表した「2021年を飾ったKリーグ10大ニュース」から、5つのニュースを抜粋して紹介する。なお、紹介の順番は順位と関係ない。

若手活躍のきっかけに…「U-22選手義務出場ルール」

今季Kリーグ1では、国際サッカー評議会(IFAB)の決定に基づき、1試合当たりの交代枠をが3人から5人に増やした。

これによって、Kリーグ独自のローカルルール「U-22選手義務出場規定」にも変化が生まれた。

Kリーグでは2013年に登録メンバー18人に23歳以下の選手を1人以上含める義務を設け、2019年からは22歳以下の選手の出場(先発1人、控え1人)を義務付ける規定としており、今回、交代枠拡大で影響が及んだ形だ。

もっとも、複雑な規定に現場からは疑問の声も挙がっていたが、結果として今季は若手の活躍が過去と比べて増加した1年だった。

特に、今年でプロ2年目のDFソル・ヨンウ(23、蔚山現代)は代表クラスがひしめく蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のサイドバックで主力に定着し、31試合2ゴール3アシストの活躍でヤングプレーヤー賞を受賞。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ソル・ヨンウ

水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスのFWチョン・サンビン(19)は28試合6ゴール2アシストを記録し、6月の2022年カタールW杯アジア2次予選では韓国代表にサプライズ招集、デビュー戦でデビューゴールも決めた。

チョン・サンビンは特に、ライバルのFCソウルをはじめ、蔚山現代、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)といった名門相手にゴールを決めるなど、デビューイヤーながら強烈なインパクトを残した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョン・サンビン

このほかにも、DFキム・テファン(21、水原三星ブルーウィングス)、FWオム・ウォンサン(22、光州FC)、FWオム・ジソン(19、光州FC)らも優れた活躍を披露した。

ホン・ミョンボにパク・チソン、イ・ヨンピョも!“英雄”の帰還

今季開幕前には、2002年日韓W杯の韓国代表ベスト4進出の立役者となったホン・ミョンボ、イ・ヨンピョ、パク・チソンらが続々とKリーグに“帰還”した。

ホン・ミョンボは蔚山現代の新指揮官に就任し、イ・ヨンピョは江原FCの代表取締役として新たな一歩を踏み出した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ホン・ミョンボ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)イ・ヨンピョ

そして、パク・チソンは全北現代のアドバイザーに就任し、プロとユースの選手選抜、育成とスカウト、トレーニングシステムの提示などについて、クラブに助言を送っている。

Kリーグに定着した日韓W杯当時の戦士たちは、自身の経験を通じて韓国サッカーに良い功績をもたらすことができるのだろうか。レジェンドの今後の動向にさらに期待が集まる。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)パク・チソン

中継放送のクオリティ向上

韓国プロサッカー連盟とKTは、今年2月に「Kリーグ中心スポーツチャンネル育成のための業務協約」を締結。4月からはKT子会社のスカイライフTVと連盟が合弁投資を通じて法人を新設し、スポーツケーブルチャンネル「スカイスポーツ」を共同運営している。

連盟が放送チャンネルを直接運営するのは韓国プロスポーツでは初めて。「スカイスポーツ」は今シーズン、Kリーグ1の90試合とKリーグ2の47試合を中継し、中継放送の品質向上に努めた。

さらに、7月にはKリーグ専門マガジンプログラム「ダイナミック・ピッチ」をリリースするなどし、サッカーファンから多くの人気を集めた。

Kリーグの新たなブランドアイデンティティ「ダイナミック・ピッチ」

Kリーグは今シーズン、新たなブランドアイデンティティとして躍動性と果敢さを強調した「ダイナミック・ピッチ」を打ち出した。

そして、「ダイナミック・ピッチ」が適用された中継グラフィックをすべてのKリーグの試合中継で適用した。

中継では試合情報や選手紹介、フォーメーション、前後半の陣営の紹介、スコアボード、リプレイへの転換などを表すグラフィックを一本化。いつどこでKリーグが中継される場合でも統一されたグラフィックが表出されるようにし、リーグ固有の視覚的イメージを構築した。

加えて、中継画面では選手交代の人数、U-22選手の情報、選手別のダイナミック・ポイントなどの付加データも紹介され、全般的な中継放送の品質が上向きに平準化された。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)Kリーグの新ブランドアイデンティティ「ダイナミック・ピッチ」

「グリーンキックオフ」「ドリームアシスト」など“ESG”活性化

社会的、倫理的な企業経営を追求する“ESG経営”のブームは、Kリーグにもポジティブな影響を及ぼした。

Kリーグは2021年を「炭素中立リーグ」元年と宣言し、タイトルスポンサーのハナ銀行とともにエコキャンペーン「グリーンキックオフ」を実施。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)健常者と発達障害者が一緒にプレーした「Kリーグ統合サッカーオールスター戦」

オフィシャルスポンサーの現代オイルバンクとは、「Kリーグドリームアシスト」キャンペーンを通じて有名選手と有望株の選手とのメンタリングの機会を提供。スペシャルオリンピックコリアとは「Kリーグユニファイドカップ」を開催し、健常者と発達障害者がともにプレーする和合の場を設けた。

そして、2019年から3年目に突入した「生命分かち合いキャンペーン」では今年5月、水原三星と済州(チェジュ)ユナイテッドがユニホームの心臓部分に相手チームのカラーのハートマークをデザイン。臓器提供の必要性をサッカーファンに広く知らせた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

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