「プレッシャーと言うより“現在”を楽しみたい」(キム・ギドン監督)
「このような機会は二度と来ないかもしれない」(シン・ジンホ)
「最も大きな決勝戦、最も大きな価値のある試合だ」(イム・サンヒョプ)
韓国Kリーグ1(1部)の浦項(ポハン)スティーラースは来る11月24日(日本時間)、サウジアラビア・リヤドのキング・ファハド国際スタジアムで行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝でアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦する。
本日(17日)夜、浦項の選手とスタッフは飛行機に乗り込みサウジアラビアに発つ。
出国を翌日に控えた16日、浦項を率いるキム・ギドン監督のほか、イム・サンヒョプ(33)とシン・ジンホ(33)がオンラインメディアデーに出席し、意気込みを語った。
浦項は先月、韓国・全州(チョンジュ)で集中開催された準々決勝と準決勝で名古屋グランパスと蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)を下し、最後に優勝した2009年以来12年ぶりとなる決勝進出を果たした。
キム・ギドン監督は「浦項は(前回出場した2016年以降)5年間ACLに出場できなかった。そのため出場への思いも大きかった」とし、「苦労して勝ち上がっただけに、“有終の美”を飾れるよう最善を尽くしたい。優勝に対するプレッシャーと言うより、(選手たちが)現在を楽しんでほしい」と語った。
キム・ギドン監督は2009年に選手としてアジア王者を経験し、今回、指揮官として再び優勝に挑む。
もし優勝することができれば、現役時代の1996年、監督時代の2010年に一和天馬(イルファ・チョンマ、現城南FC)でアジア一を経験した現インドネシア代表監督のシン・テヨン以来2人目の快挙だ。
「優勝すれば浦項にとって4度目のACL優勝となる。私にとっても監督としては初めての優勝だ。(シン・テヨン監督を)上回る記録より、自分自身のためにも優勝したい思いが大きい」とキム・ギドン監督は強調した。
昨季ACLを蔚山現代キャプテンとして経験したシン・ジンホは、2年連続で決勝の舞台に立つことになった。
シン・ジンホは「ACL決勝という目標と立てていなかった」と素直な思いを明らかにすると、「欲がたくさん出てきて、浦項に所属する選手として必ず結果をもたらすことだけを考えている。こんなチャンスがまた来るとは思わない。そのような気持ちで心から準備し、サウジアラビアに行って、多くの観客の前ですべてのことに打ち勝ち、必ずトロフィーを掲げたい。すべてを注ぎ込むし、どんな困難も恐れない」と意欲を燃やした。
今季チーム最多の10ゴールの活躍で、“若返り”と呼ばれるほどに活躍を繰り広げているイム・サンヒョプも、「自分がゴールを決めて優勝できれば、当然それは最も良いシナリオだろう。自分がゴールを決めるというより、チームの優勝の役に立ちたい。ゴールでなくてもアシストはしたい。チャンスが来たら必ずゴールを決めたい」と笑った後、「自分にとって大きな結晶であると同時に、またいつか大きな価値が来ると思う。すべてを注ぎたい」と並々ならぬ意欲を伝えた。
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