農地法違反などの容疑で裁判にかけられているキ・ヨンオク氏(56)が、元サッカー韓国代表の息子キ・ソンヨン(32)に知らせないまま、虚偽の農業経営計画書を提出していたことを認めた。
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11月11日に行われた光州(クァンジュ)地裁刑事6単独(ユン・ボンハク判事)で、キ・ヨンオク氏はこれまで否認していた私文書偽造及び行使の容疑を認めた。
キ・ヨンオク氏は初公判でサッカーセンター建設のため息子から包括的委任を受けていたと主張していた。しかし今回、私文書偽造行為をせざるを得なくなった経緯を意見書で提出したとし、量刑に考慮してほしいと要請した。
キ・ヨンオク氏は去る2016年、息子のキ・ソンヨンとともに光州西区錦湖(クムホ)洞一帯の田畑など土地10筆余りを58億ウォン(日本円=約5億8000万円)で買い入れる過程で、虚偽の農業経営計画書を提出し、土地の一部を車庫地にするなど、形質を不法に変更した疑いで、今年4月に起訴された。
キ・ヨンオク氏は作物栽培を目的とする虚偽の農業経営計画書を作成し、民間公園特例事業の対象地に含まれている敷地一帯の水田と畑を購入していたことが明らかになった。
当時、キ・ヨンオク氏は「サッカーセンター建設の用途で土地を購入したもので、農地法違反などの不法行為は知らずに起きたことだ」と容疑を否認。
キ・ソンヨンも「2016年に父親がサッカー選手育成のためにサッカーセンターをやってみようと提案したとき、良いことだと思って同意し、韓国にいる父にすべてを任せた。土地を買うことが問題になるとはまったく思っていなかったし、農地があったのか、農地が問題になるのかも知らなかった」と、該当容疑と自身の関連性を否認していた。
この日の裁判は証人尋問が不発に終わったため、正常に進めず延期となった。本来であれば、キ・ヨンオク氏側の証人に対する尋問の後、検察の求刑まで行われる予定だったが、承認が身分証を持ってこなかったため、証人尋問ができなかった。
次回の裁判は12月16日に行われ、証人喚問後に結審が行われる予定だ。
一方、今回の事件を捜査した警察は息子のキ・ソンヨンも立件して捜査を進めていた。
ただ、「父親がサッカーセンターを建立すると言ったので金銭を送っただけ」という趣旨の供述をした点、キ・ソンヨンが当時イギリスにいた点、農地購買に直接関与したほかの情況がない点を踏まえ、キ・ソンヨンについては容疑を適用しなかった。
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