10月27日に等々力陸上競技場にて、川崎フロンターレと鹿島アントラーズの「天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会」準々決勝が行われた。
試合は前半32分に脇坂泰斗のコーナーキックから、オウンゴールで川崎フロンターレが先制。後半3分には脇坂泰斗のシュートが旗手怜央の頭に当たってゴールネットを揺らして追加点。6分にも脇坂泰斗が左足を振り抜いてゴールを奪い、川崎フロンターレが3点をリードする。
鹿島アントラーズは後半45分に荒木遼太郎の得点で1点を返すも、試合は3-1で川崎フロンターレが勝利を収め、準決勝へ駒を進めた。
試合後、川崎フロンターレ・鬼木達監督は、「(清水エスパルスとのリーグ戦から)中二日だったが選手が素晴らしいファイトを見せてくれた。立ち上がりから圧倒しようという話をしたが、それを実現するためにしっかりとハードワークをし、球際、切り替え、全ての局面で本当に良くやってくれた」と試合を総括した。
清水エスパルスとのリーグ戦からスタメンをかえなかったことについては、「3週間ぶりのゲームを清水と戦ったが、体を動かすという意味でも、試合勘という意味でも、しっかりとできたと思う。中二日ではあったが、ある意味この試合だけというか、また間が空くし、相手との兼ね合いのところもあった。万が一、連戦の疲れが出たとしても、次に控える選手たちはフレッシュなので、そこら辺を見極める意味でも、スタートをかえなかった」と説明した。
「気持ちの面では、日頃から“気持ちだ、気持ちだ”と言っているので、そこを前面に出してくれた。また、タイトルへの執着心をしっかり見せろという話もした。我々は中二日でも強気で、中三日の相手を圧倒するようなプレーを見せてほしいという話をしたなかで、相手より先手を取ったことは本当に素晴らしかった」と評価した。
さらに「戦術的なことで言うと、しっかりと主導権を握りたかったので、それには頑張りは必要だが、やはり中二日という現実的な問題もあるので、ボールをしっかりコントロールし、相手を動かしながら、主導権を握るという作業をしっかりとやってくれた」と語った。
(文=玉昌浩)
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