「頭の中にトレブル(3冠)の計画はなかった。リーグ戦とFAカップのタイトルを獲得する」
蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のホン・ミョンボ監督が、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝敗退を惜しみつつも前を向いた。
10月20日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われたACL準決勝で、蔚山現代は浦項(ポハン)スティーラースとの“東海岸(トンへアン)ダービー”で120分間を1-1で終えた後、PK戦で4-5と敗れた。
試合後、ホン・ミョンボ監督は「少し厳しい状況で試合に臨んだが、我々の選手たちは最後まで最善を尽くしてくれたここで(ACLの)旅程は終わったので、次の計画のために準備する」とし、「勝利できなかったので(敗北の)後遺症は残るだろう。試合には負けたが、選手たちはそのなかで最善を尽くしてくれた。雰囲気を取り戻してリーグ戦に備えたい」と述べた。
蔚山現代はこの日、後半7分にFWユン・イルロク(29)のゴールで先制に成功。しかし、後半22分にMFウォン・ドゥジェ(23)が危険なタックルで一発退場となり、数的不利に追い込まれた。結局、後半44分にセットプレーからDFアレックス・グラント(27)のヘディングゴールで同点に追いつかれてしまった。
去る17日に行われた全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースとの準々決勝に続き、中2日で2試合連続延長戦を強いられた蔚山現代の選手たちは疲労感を隠せなかった。それでも、DFデイブ・ブルタイス(31)を中心とした堅守で延長戦で失点を許さず、勝負をPK戦に持ち込んだ。
しかし、PK戦では1人目のキッカーであるブルタイスがまさかの失敗。GKチョ・ヒョヌ(30)はコースこそ読んでいたものの、浦項のキッカー5人のシュートを止めることができなかった。結局、大会2連覇を目指した蔚山現代はACLでの戦いを準決勝で終えることになった。
「(初めから)私の頭の中にトレブル(3冠)の計画はなかった。(全コンペティションで優勝圏内にいることで)周囲から話が出た」というホン・ミョンボ監督は、「もちろん、最後まで目標をもって努力しなければならないACLは終わった。残りのリーグ戦とFAカップのタイトルを獲得するためにさらに努力したい」と、国内でのタイトル獲得に集中することを強調した。
蔚山現代は来る10月24日、アウェーの炭川(タンチョン)総合運動場で行われるKリーグ1(1部)正規ラウンド最終戦となる第24節で城南(ソンナム)FCと対戦する。
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