イングランド・プレミアリーグのウォルヴァーハンプトンに所属する韓国代表FWファン・ヒチャン(25)が、“雄牛”という自身の別名を認めた。
イギリスメディア『スカイ・スポーツ』は9月21日(日本時間)、ファン・ヒチャンとのインタビューを公開。
そのなかで、ファン・ヒチャンは自身に付けられた“雄牛”という別名について「どこからそんな別名が付けられたのかわからない。知らぬ間に付けられたと思う」と語ると、次のように続けた。
「多分、自分のプレースタイルから来ていると思う。僕は自分を防ごうとする相手を突破しようと努力する。それがファンの期待しているものだと思う。ファンの方々にはそのような姿を見せたい」
「僕は攻撃的で恐怖心がない。自分が出場した試合を観たら、なぜ人々が僕のことを“雄牛”と呼ぶのか自分でも理解できる」
『スカイ・スポーツ』は“雄牛”という別名の意味を深くとらえた。というのもウォルヴァーハンプトンのレジェンドであるスティーブ・ブル氏を想起したからだ。
“雄牛”の意味を持つブル氏は、かつてウォルヴァーハンプトンで1986-1987シーズンから1998-1999シーズンまでの13シーズンの間、通算561試合に出場して306ゴールを記録。現在までクラブの最多得点記録を保有している。
同メディアはファン・ヒチャンがザルツブルク(オーストリア)時代から注目を集めていたと強調。
特に、2019-2020シーズンのUEFAチャンピオンズリーグのリバプール戦で欧州最高のDFと評価されるオランダ代表フィルジル・ファン・ダイク(30)を完璧に抜き去り、ゴールネットを揺らした場面を回想。当時、敵将のユルゲン・クロップ監督がファン・ヒチャンを“マシーン”と呼んで称賛した点を取り上げた。
その後、ファン・ヒチャンはザルツブルクからドイツ・ブンデスリーガのライプツィヒへ移籍したが、これといった活躍を見せられなかった。何より、新型コロナウイルスに感染した昨年11月以降はほとんど機会を得られなかった。昨シーズンはリーグ戦通算18試合に出場するも、先発はうち3回で、出場時間もわずか447分にとどまった。
これについて本人は、「コンディションは良かった。だが、どういう理由かはわからないが出場する機会がなかった10~15分プレーするのがすべてだった。その繰り返しが憂うつだった」とし、「新型コロナに感染した間が本当に痛かった。ただ、その後コンディションが以前よりも良くなり、良いプレーをできると思った。だが、3~4カ月の間は新型コロナを言い訳にされた」と苦笑いした。
また、「理解できなかった。新型コロナ感染後、体調が良くなったにもかかわらず、彼らは言い訳を続けた。準備もできていたが、同じような言い訳をしていた」とし、「選手として僕ができることは何もなかった」と、ライプツィヒで得られなった出場機会の確保が移籍の決め手になったと説明した。
なお、ファン・ヒチャン擁するウォルヴァーハンプトンは次戦、23日に行われるカラバオ・カップ3回戦で、韓国代表FWソン・フンミン(29)らが所属するトッテナムと対戦する。
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