今シーズンのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する大邱(テグ)FCが、東京五輪を控えるU-24韓国代表のために“大胆な決断”を下したようだ。
【関連】U-24韓国代表監督が「日本が羨ましい」と明かしたワケ
韓国サッカー界の事情に詳しい関係者によると、大邱FCが今月末に開催予定のACLグループステージに、U-24韓国代表候補の選手を帯同させない決定を下したという。
日本人MF西翼(31)のほか、FWイ・グノ(36)やMFセルジーニョ(30)、GKムン・キョンゴン(26)ら元Jリーガーも在籍している大邱FCは、ACLで川崎フロンターレ(日本)、ユナイテッド・シティ(フィリピン)、北京FC(中国)と同じグループIに所属している。
現在、U-24韓国代表は済州島(チェジュド)でトレーニングを行っている。来る12日と15日にはU-24ガーナ代表と2度の国際親善試合を実施予定だ。
ただ、U-24韓国代表は昨年1月のU-23アジア選手権以降、“完全体”を組めたことがない。今回もA代表との折り合いがつかず、FWソン・ミンギュ(21、浦項スティーラース)、MFイ・ドンギョン(23、蔚山現代)、そして元アビスパ福岡のMFウォン・ドゥジェ(23、蔚山現代)の3人が、2022年カタールW杯アジア2次予選を戦うA代表に招集された。
今回のU-24韓国代表に招集されているメンバー28人のうち、大邱FC所属選手はDFチョン・テウク(24)、DFキム・ジェウ(23)、MFチョン・スンウォン(24)の3人。彼らはこれまで着実に招集を受けてきた選手なだけに、U-24韓国代表からすれば大邱FCの決定は最終エントリー18人の選考に大きな助けとなるだろう。
また、大邱FCの決定によって、同じくACLに出場する全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、浦項(ポハン)スティーラースにも関心が集まっている。
3チームの所属選手でU-24韓国代表の候補に選ばれているのは、A代表に合流している3人(ソン・ミンギュ、イ・ドンギョン、ウォン・ドゥジェ)のほか、全北現代のDFイ・ユヒョン(24)とGKソン・ボムグン(23)、蔚山現代のDFソル・ヨンウ(22)とFWイ・ドンジュン(24)、浦項のイ・スンモ(23)、イ・スビン(21)らだ。
ただ、彼らは各チームで主力を張っている選手であるため、大邱FC同様協力を得られるかは不透明となっている。
前へ
次へ