ストライクとボールの比率が1:1…元福岡SBミランダや元メジャーリーガーの乱調に韓国球団も苦悩

今季から韓国プロ野球、斗山(トゥサン)ベアーズのエースを任されているアリエル・ミランダが制球難に陥り、監督も頭を悩ませている。

ミランダは5月6日、蚕室(チャムシル)球場で行われたLGツインズ戦に先発投手として登板。97球を投げ、5被安打(うち1本塁打)、6与四球、4奪三振、6失点を記録し、先発としてゲームを作ることができなかった。数字を見てもわかるように、四球の数が問題視されている。

【関連】韓国プロ野球2軍で深刻な“四球地獄”…投手の技量不足だけが問題ではないワケ

ミランダは同日の試合でフォーシームやスライダー、スプリットを投げていたが、いずれの球種もストライクが入らず、マウンド上で自分との戦いの末に崩れてしまった。難なくストライクを取っていたLGツインズの外国人投手、アンドリュー・スアレスとは対照的な姿を見せた。

最も深刻だったのは2回表の場面。ミランダはLGツインズ先頭打者のキム・ミンソンに二塁打を打たれたあと、3つの四球で自滅した。無死満塁の状況でホン・チャンギに与えた四球であっけなく4点目を許したあと、さらに2点を追加されている。

5月6日のLGツインズ戦の2回表、ホン・チャンギに四球を与えたあと、首をかしげているミランダ

4月18日のLGツインズ戦では7奪三振、4与四球とまずまずの投球で無失点を記録していたが、6日の試合ではストライクと四球の割合がほぼ1対1(ストライク49個、ボール48個)となり、5回も耐えることができなかった。

問題はミランダだけではなく…

斗山ベアーズが抱えている問題はミランダの不調だけではなく、ともに期待されていたウォーカー・ロケット(前シアトル・マリナーズ)の調子も上がらないことだ。5月5日のLGツインズ戦で先発したロケットは、6イニング5失点で崩れている。

両投手の不振が一過性のもので終われば幸いだが、シーズンを通して不調が繰り返されてはペナントレース全体が難しくなる。韓国プロ野球で各チームの命運は、外国人投手の2本柱が握っているといっても過言ではないほど、絶対的な比重を握っている。彼らが先発投手の職務を全うしてこそ、韓国人投手たちも円滑にシーズンをこなすことができる。

ウォーカー・ロケット

斗山ベアーズが少なくとも韓国プロ野球経験者1人を、先発陣の柱に据えた理由もここにあった。斗山ベアーズは2011年からダスティン・ニッパート(引退)と7年間を歩んだあと、ジョシュ・リンドブロム(現ミルウォーキー・ブルワーズ)、ラウル・アルカンタラ(現阪神タイガース)など、他球団で韓国野球を経験した投手を迎え入れてきた。

しかし昨冬、クリス・フレクセン(現シアトル・マリナーズ)とアルカンタラが同時に移籍したため、新顔を獲得せざるを得ない状況に追い込まれた。

斗山ベアーズのキム・テヒョン監督も、今シーズン序盤はミランダとロケットについて、ある程度は適応期が必要だと見ていたが、これからは先発の軸として活躍してもらわなければならず、頭を抱えている。

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