日本に連勝した男子バスケットボール韓国代表は“黄金世代”にある。チームをけん引するのはイ・ヒョンジュン(24、イラワラ・ホークス)とヨ・ジュンソク(23、シアトル大学)、海外でプレーする若き2選手だ。
【写真】韓国バスケチア、“目のやり場に困る”至近距離SHOT
韓国代表は7月20日までに日本とカタール相手に計4試合の強化試合を実施し、全勝を収めた。日本には11日に91-77、13日に84-69、カタールには18日に90-71、20日に95-78で勝利した。
その中で最も輝いたのが、“海外組デュオ”のイ・ヒョンジュンとヨ・ジュンソクだった。韓国の攻撃は大半がこの2人を起点に生まれたといっても過言ではない。
イ・ヒョンジュンは3ポイントシュートやドライブ、ハッスルプレーなどを披露し、コート上の司令塔としてゲームを支配。リバウンド争いでも積極性を見せ、カタールとの第2戦では21得点・12リバウンドの「ダブルダブル」を記録する圧倒的な存在感を示した。
韓国を率いるアン・ジュンホ監督も「イ・ヒョンジュンはコートにおいて、最も大きな声で仲間とコミュニケーションを取るリーダーシップを備えている。仲間が転倒すれば誰よりも先に駆け寄り、誰よりも熱心にチームの士気を上げようと努力する選手だ」と称賛を惜しまなかった。
ヨ・ジュンソクも内外を自在に動いて攻撃をリードし、ピンチの場面ではフィニッシャーとして着実に得点を重ねた。彼もカタール戦で24得点をマークし、勝利に貢献している。
「“黄金世代”という表現には感謝するが、それだけプレッシャーもある。まだ見せたものは何もない。アジアカップがその出発点になるはずだ」とヨ・ジュンソクは冷静に語る。また、「チームプレーの面ではまだ課題がある。先輩たちとよく話して補完していきたい」と意欲を見せた。
韓国は来る8月5日から17日にかけて、サウジアラビア・ジェッダで開催されるFIBAアジアカップに出場する。
韓国はオーストラリア、レバノン、カタールと強豪ぞろいのグループBに入った。オーストラリアはアジア最強を誇り、レバノンは前回大会(2022年)の準優勝国。カタールもサイズ・フィジカルで引けを取らない。厳しい戦いが予想されるが、イ・ヒョンジュンとヨ・ジュンソクの“エースデュオ”を中心に必勝を誓っている。
バスケのアジアカップにおいて韓国が優勝したのは1969年と1997年の2回。28年ぶり3度目の優勝に向けて、アン・ジュンホ監督は「今こそ太極マーク(韓国国旗)の重みを実力で示すときだ」とし、「今の好調を国際舞台でも通用する力に変えなければならない」と強調した。
日本とカタールに全勝しても、ヨ・ジュンソクに油断はない。「負けるつもりで出場する大会なんて一つもない。アジアカップでも全力を尽くし、必ず勝利をつかみたい」と力を込めて語った。
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