「農地法違反疑惑」の元韓国代表キ・ソンヨン、刑事処罰を受けた場合の“追加懲戒”はどうなる?

2021年04月27日 サッカー #Kリーグ

農地法違反の疑いで警察の捜査を受けている元サッカー韓国代表MFキ・ソンヨン(32、FCソウル)が実際に刑事処罰を受けた場合、どんな追加懲戒が下されるのだろうか。

【全文】キ・ソンヨンが“投機疑惑”を謝罪「処罰を甘んじて受け入れる」

キ・ソンヨンは4月26日、水原(スウォン)総合運動場で行われたKリーグ1(1部)第12節水原FC戦後の記者会見で、最近浮上した不動産関連法違反疑惑について「責任を負うべき部分は責任を負う」と頭を下げた。

キ・ソンヨンと父親のキ・ヨンオク氏は、去る2016年に購入した土地と関連して農地法違反や不法形質変更などの疑いがもたれ、今月22日に警察によって在宅起訴された。キ・ソンヨンが欧州でプレーしていた当時に父親が推進したことではあるが、彼も道義的責任が避けられないのは事実だ。

彼は自ら「土地の専門家でもないのに(当時は)何をわかっていたのか」とし、「確認せず(父親に)一任したのは僕の過ち」と述べた。

キ・ソンヨン

最大20試合の出場停止、50万円以上の制裁金も?

警察の取り調べを見守らなければならないとはいえ、キ・ソンヨンが処罰された場合はリーグレベルで追加の懲戒が出る可能性がある。

これまでリーグ構成員に対する刑事処罰による懲戒の可否は、韓国プロサッカー連盟定款第6章賞罰規定類型別懲戒基準第6条「犯罪及びその他非紳士的な行為で物議を醸した場合」に従ってきた。

ただ、この規定で具体的事例を明示したのは「性犯罪を犯した場合」「飲酒運転」「リーグ関係者同士で試合及びリーグ運営の公正性を害する恐れがある金銭取引や保証人になった場合」の3つ。このいずれかの事例に適用された者に、これまでは資格停止や制裁金を科してきた。

今回のキ・ソンヨンはこの3つに当てはまらないが、第6条最後の項目である「その他の場合」には当てはめられる。この項目は文字通り性犯罪、飲酒運転、公正性阻害を除いた残りの事例だ。

この場合、連盟の賞罰委員会で内部的に懲戒するかどうかを判断しなければならない。これに該当すると、選手には2試合以上20試合以下の出場停止及び500万ウォン(日本円=約50万円)以上の制裁金が科される。

キ・ソンヨン

これまで性犯罪や飲酒運転で懲戒を受けた一部の選手や指導者は、所属クラブとリーグのイメージに致命的な損傷を与え、公共性を毀損したことに責任が伴った。

それらと比較すると、キ・ソンヨンは悪質な犯罪を犯したわけではないうえに、欧州で活動していた際に父親が主導して推進した事案でもある。関連の問題を十分に認知しておらず、故意性が少ないため追加懲戒は「やりすぎではないか」という話も出ている。

とはいえ、最近の韓国国内が社会的に不動産問題に敏感であり、キ・ソンヨンがリーグを代表するスター選手という点で、刑事処罰を受けた場合は一定の責任ある姿勢が伴わなければならないという声も少なくない。

連盟のイ・ジョングォン広報チーム長兼法務チーム長は、「今回の論争は警察の捜査経過と裁判結果を見守りながら、賞罰規定に合致するかどうかを総合的に判断する」と述べた。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集