ブルージェイズのリュ・ヒョンジンが被安打数は多いのに“WHIP”が低いワケ、監督も信頼を固持

4月8日(日本時間)、トロント・ブルージェイズはテキサス・レンジャーズに1-2で敗れたあと、ブルージェイズのチャーリー・モントーヨ監督はエースのリュ・ヒョンジンに対する評価を述べた。

ブルージェイズ担当記者は、「一見するとリュ・ヒョンジンが苦戦し、リュ・ヒョンジンらしく危機を脱出したように見えたが」という質問に対してモントーヨ監督は、「今日も印象深いピッチングだった」と球を投げるジェスチャーを見せ、「リュ・ヒョンジンはいつも安定しており、恐怖を与えなかった。われわれに(勝利の)機会をくれた」と好投を高く評価した。

ブルージェイズをPO進出に導いた昨年との違いは?

リュ・ヒョンジンは今季、ニューヨーク・ヤンキース戦とテキサス・レンジャーズ戦の2試合で12.1イニングを投げ、11被安打、1与四球、12奪三振、4失点で防御率2.92を記録している。

昨年行われた短縮日程では、2試合で9イニングを投げ、13被安打、4与四球、9奪三振、8失点という数字でスタートを切っていた。以後、10試合登板で計5イニング以上を投球し、クオリティースタートを記録。序盤の2試合を除いた10試合の防御率は1.86と驚くほど安定したピッチングを披露していた。

今季開幕前のインタビューでリュ・ヒョンジンは、「シーズン序盤が重要」と強調。これに対してブルージェイズ担当記者は、昨年とは異なる点を尋ねた。「昨年よりずっと良い。昨年は序盤2試合で8失点していたが、今年は2試合で4失点なので先発投手としてすべきことをできている」と違いを説明した。

トロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジン

リュ・ヒョンジンのWHIPが低いワケ

レンジャーズ戦の被安打7本のうち、本塁打1本を除いてほとんどが弱い打球という点がリュ・ヒョンジンらしい。「本塁打は失投で、打者がよく打った」と本人も話し、「弱い打球を打たせるため、チェンジアップと左打者へのカットボールを使ったのが効果的だった」と説明している。

この試合は今シーズン初の無四球試合でもあった。これまで、リュ・ヒョンジンが150イニング以上を投げて四球が最も少なかったシーズンは、ナ・リーグのサイ・ヤング賞2位に選ばれた2019年だ。

この年は182.2イニングを投げたにもかかわらず、わずか24四球にとどまっていた。また同年は、登板した29試合中12試合が無四球だった。

リュ・ヒョンジンは投球回に比べて被安打数が多いが、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)が低いのは四球が少ないからである。今シーズンはすでに1敗を喫しているが、2年連続のプレーオフ進出に向けてエースのスタートは上々のようだ。

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