NTTドコモ、“逆転に次ぐ逆転”の接戦制し今季4勝目!日野は1点差で2連勝逃す

2021年03月31日 スポーツ一般 #ラグビー

2021シーズンのトップリーグは3月27日、ホワイトカンファレンス第5節の日野レッドドルフィンズ対NTTドコモレッドハリケーンズが東大阪市花園ラグビー場で行われ、25-26でNTTドコモが勝利を収めた。

ニュージーランド代表SHのTJ・ペレナラや南アフリカ代表WTBマカゾレ・マピンピを今シーズン新たに迎えたNTTドコモは、去る2月の開幕3連勝に成功。3月14日の第4節パナソニックワイルドナイツ戦で初敗北を喫したものの、13-26と接戦を披露していた。

反面、開幕3連敗と苦しいスタートを切った日野だが、3月21日に雨中の秩父宮ラグビー場で行われた第4節代替試合のNECグリーンロケッツ戦を10-7で制し、初勝利を挙げていた。

試合は前半2分にマピンピのトライでNTTドコモが先制するも、日野も同8分、12分にトライを返す接戦に。その後、同25分にFB吉川遼のPG(ペナルティゴール)成功で日野が3点を加えると、同32分にはペレナラのトライでNTTドコモも食らいつき、前半を15-12の日野リードで終えた。

先制トライを挙げたマピンピ

後半はまさに“逆転に次ぐ逆転”といった展開となった。同19分、東郷太朗丸のPG成功で日野がひとまずリードを広げたが、その2分後にWTB茂野洸気がトライ、SO川向瑛のコンバージョンキック成功でNTTドコモが逆転。さらに2分後、今度は日野がトライを挙げ、25-19と再逆転に成功した。

だが、今シーズン波に乗るNTTドコモが試合終盤に地力を発揮した。同33分、NTTドコモは敵陣5m付近でラックの近場を攻め続けると、最後はHOフランコ・マレーがトライゾーンに流れ込み、25-24と1点差に迫る。その後のコンバージョンキックは決めれば逆転というプレッシャーのかかる場面だったが、キッカーの川向は冷静にボールを蹴り込み成功。最終的にNTTドコモが日野を1点差で下した。

後半33分、NTTドコモのトライの瞬間

試合後、NTTドコモのヨハン・アッカーマンHC(ヘッドコーチ)は「勝てたことに感謝しているが、フラストレーションの溜まる試合だった」とし、「良かったのは(トライを)取るべき時に取れたことだ。プライドを持って戦うことを続けてきたことでその成果が見えてきたが、まだ気は抜けない。上位チームにどう戦うか(考えなければならない)」と次戦以降を見据えた。

1トライの活躍を見せたペレナラは、「ごちゃついた試合になった。良い準備はできていたが、練習でしたことができず、スタンダードとは程遠かった」と反省点をコメントしつつも、「(接戦の展開で)マピンピがリーダーシップを発揮してくれて、シンプルに物事を捉えて(チームに)方向性を示してくれた。(今日の勝利は)マピンピの貢献が大きい」と、チームメイトを称賛。そのマピンピは「状況把握を常に意識しており、グラウンド上で感じたことをできるだけ早く伝えている。必要なことをアドバイスすることを心掛けている」とし、来日後初めてマン・オブ・ザ・マッチを受賞したことについて「予想外だったが嬉しかった」と笑顔で語っていた。

試合後、相手選手と健闘を称え合うTJ・ペレナラ(背番号9)

勝利したNTTドコモは次戦、4月3日に万博記念競技場で元ラグビー日本代表FB五郎丸歩らが所属するヤマハ発動機ジュビロと対戦。一方の敗れた日野は、翌4日に秋田県のソユースタジアムでここまで2勝3敗のキヤノンイーグルスと対戦する。

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(文=姜 亨起)

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