韓国に国内10チーム目の大学ラグビー部が誕生「いずれ韓国ラグビーのメッカ、人材養成の礎石に」

2021年03月12日 スポーツ一般 #ラグビー

韓国で国内10チーム目の大学ラグビー部が新設された。

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韓国北東部の江原道(カンウォンド)寧越(ヨンウォル)郡にある世京(セギョン)大学は3月10日、学内施設の学生成功センターでラグビー部創設式を行った。

創設式には韓国ラグビー協会のチェ・ユン会長や世京大学のシム・ユンスク総長のほか、寧越郡のチェ・ミョンソ郡長、ソン・ギョンヒ議長、江原道体育会のヤン・ヒグ会長、寧越郡体育会のキム・ウギョム会長、江原道ラグビー協会のイ・ギョチョル会長など、約20人の関係者が参席した。

(写真提供=韓国ラグビー協会)チェ・ユン会長(左)とシム・ユンスク総長

「江原道と寧越郡を韓国ラグビーのメッカに」

今回の世京大学ラグビー部創設で、国内の大学ラグビーチームは総勢10チームとなった。

世京大学以外では、ソウル大学、延世(ヨンセ)大学、高麗(コリョ)大学、慶熙(キョンヒ)大学、檀国(タングク)大学、釜山(プサン)大学、韓国海洋大学、圓光(ウォングァン)大学、世翰(セハン)大学がラグビー部を保有している。

また、江原道内に大学ラグビー部が誕生するのは初のことで、道内唯一のラグビーチームとなる。

寧越郡は国際規格の多目的ラグビー場であるハヌルセム球場を保有しており、韓国代表も含めた国内ラグビーチームの主要なトレーニング地とされている。

チェ会長は世京大学ラグビー部の創設に際し、次のようにコメントしている。

「江原道と寧越郡、世京大学の努力が一つにまとまり、韓国国内10チーム目の大学ラグビー部であり、江原道内初の大学チームが誕生することになった。今回の世京大学ラグビー部創設の意味は非常に大きい」

「最適のラグビー環境を備えた寧越郡をホームとする世京大学ラグビー部の未来に、限りない栄光があることを願う。世京大学ラグビー部の創設は単純なスポーツチーム創設の意味を越え、江原道と寧越郡を韓国ラグビーのメッカへと跳躍させるはずだ。それだけでなく、地域社会のラグビー底辺拡大、ひいては韓国ラグビーの人材養成の基盤を固める礎石を築くことになるだろう」

新会長就任後初の成果に

去る1989年から2015年までは、社会人ラグビーチームの1つである韓国電力公社が江原道を本拠地とし、国内の各種大会に出場していた。

しかし、本社が光州全南(クァンジュ・チョンナム)共同革新都市へ移転、ラグビーチームも全南に本拠地を移したため、ここ数年は道内にラグビーチームが存在していなかった。それだけに、世京大学ラグビー部の創設は江原道の地域スポーツ発展の意味もある。

今年2月から韓国ラグビー協会の第24代会長に就任したチェ会長は、就任直後から現場を直接訪問するなど、積極的な活動を広げている。

そして今回、国内ラグビーのインフラ拡張のため多角的に努力した末に、最初の成果として大学ラグビー部の創設を導き出した。

チェ会長は「ラグビーはイギリス連邦諸国を中心にグローバルな人気を集めている種目だが、残念ながら韓国国内ではまだ“非認知スポーツ”にとどまっている」とし、「今回の世京大学ラグビー部の創設で、より多くの地域でラグビーについて認知し、ラグビーを楽しむ環境が構築されるものと期待される。これからは協会レベルでも熱と誠意を尽くして、ラグビーを“認知スポーツ”に、さらには“人気スポーツ”として生まれ変われるよう、ラグビーチーム創設などあらゆる支援を惜しまない」と力強く語った。

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