Kリーグに“絶好の機会”が訪れたという事実がデータで証明された。
9月15~16日の両日間開かれたKリーグ第28節の6試合に計4万9655人の観衆が訪れた。1試合当たり8275人に達する。第1~27節の平均観客数5177人に比べると3000人以上も多く、比率で表せば59.8%も急増した。
第28節の6試合の数字を見ると、全北現代と済州ユナイテッドの試合を除いた5試合の観客数が、いずれも大幅に上昇している。蔚山(ウルサン)で行われた蔚山現代と浦項スティーラースの“東海岸ダービー”には1万3224人が訪れた。今シーズン、蔚山現代のホームの平均観客数は1試合当たり7158人に過ぎない。ダービーという付加価値を考慮しても、2倍近く増加したのは明らかに目立った変化だ。
平均観客数4041人の仁川ユナイテッドは、水原三星戦で80%増の7282人の観客数を記録。 順天(スンチョン)、ソウル、春川(チュンチョン)で行われた3試合もすべてシーズン平均以上を記録した。唯一、全北現代の観客数が1万1190人に減ったが、シーズン平均の1万1377人と大差がないという点で、否定的にとらえる必要はないだろう。
これまでKリーグは、秋になると観客数が減少していた。シーズン後半に入ると、スプリット・ラウンドまで観客数が減るのが恒例だ。秋を迎えた現在は、リーグ戦残り5試合という観客を集めるのが最も難しい時期といえる。さらに今シーズンは全北現代の独走が続いており、リーグで最も重要な優勝争いへの興味も落ちている。
ところが実際には、開幕当時のように多くの観客が競技場を訪れて、雰囲気を盛り上げた。特定クラブだけの観客数が急増したわけではないという点から、Kリーグ全体の共通現象と見るのが適切だ。
Kリーグ観客数急増の理由は?
その理由はなんだろうか。