ソン・フンミン×イ・ガンイン、韓国代表「夢のタッグ」結成で得点量産なるか

イ・ガンイン(19、バレンシア)がDFを崩し、ソン・フンミン(28、トッテナム)が仕留めるシーンを見られるか。

サッカー韓国代表キャプテンのソン・フンミンは、文字通り現在の“韓国を代表”する選手だ。イングランド・プレミアリーグでトップクラスのFWへと成長したソン・フンミンは、代表においても代えの利かない存在だ。

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一方、ソン・フンミンより9つも年の離れたイ・ガンインは、まさに韓国サッカーの“未来”といえる。2019年にポーランドで行われたU-20ワールドカップでは韓国を準優勝に導き、大会MVPにも選ばれた。彼の両脚には韓国国民の大きな期待がかかっている。

2020カタールW杯アジア二次予選のスリランカ戦でPKを決めたソン・フンミン(7番)

あのレアル相手にも活躍

年齢差のある2人だが、初めてピッチ上で揃ったのは2019年9月のジョージア戦だった。当時のイ・ガンインは、所属クラブであるバレンシアのトップチームにいたものの、あくまでユース上がりの有望株の1人に過ぎなかった。

それから1年後、現在のイ・ガンインは大きく成長している。昨シーズン、ローテーションメンバーとして経験を積んだイ・ガンインは、今シーズンは主力選手として出場している。

11月9日のレアル・マドリード戦では先発出場し、強豪相手にも臆せずピッチ上で躍動していた。得点やアシストはならなかったものの、鋭いターンでセルヒオ・ラモスを抜き去り、ポスト直撃の強烈なシュートを放つなど、スペインでも通用することを証明した。

イ・ガンインの成長は代表の戦力アップにもつながる。パウロ・ベント監督はポルトガル人らしくテクニックを重視する監督だ。韓国代表監督に就任してからは一貫してテクニカルな選手を重用してきた。昨年イ・ガンインを飛び級で抜擢し、A代表で起用したことを見てもベント監督の期待がうかがえる。

イ・ガンインの最大の強みはテクニックと創造性だ。技術がしっかりしており、キープ力も高いため簡単にボールを奪われない。前線や中盤、サイドを自由に動き回り、攻撃を組み立てる能力にも優れている。

またパスセンスも非凡で、得点に直結するスルーパスも武器だ。今シーズン記録している3アシストの内2つが彼の絶妙なスルーパスから生まれたものだ。

イ・ガンイン(中央)

クラブでの勢いそのままに代表でも輝けるか

イ・ガンインをA代表で本格的に起用するとなると、これまでベント監督が頭を悩ませてきたソン・フンミン活用法のラストピースとなるかもしれない。

ソン・フンミンの所属クラブでの活躍はご存知の通りだが、代表ではいまいちパッとしない印象だ。トッテナムでは相棒であるケインとのコンビが絶賛されているが、代表ではまだそのような相手を見つけられていないのだろう。

ソン・フンミンはウイングとして、外から中のスペースに走り込むダイアゴナルな動きを得意としている。スペースに走り込むソン・フンミンにイ・ガンインがスルーパスを合わせるパターンは相手の脅威となるだろう。

特に11月15日に対戦するメキシコのような攻撃的なチームには、2人の組み合わせが効果的と思われる。韓国代表にはソン・フンミンだけでなく、ファン・ウィジョ、ファン・ヒチャンといったスペースメイクが得意なアタッカーが揃っているので、彼らスリートップとイ・ガンインが上手く嚙み合えば大きな武器となりうるはずだ。

トッテナムでワールドクラスのFWに成長したソン・フンミンと、今若手で最も期待されているイ・ガンインの2人が代表でタッグを組むことは、双方にとって爆発的な相乗効果をもたらすだろう。

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