全世界の野球ファンがいつも関心を持つことのひとつに、投手の球速がある。
投手にとって100マイル(161キロ)は象徴的な数字といえる。球速で勝負する投手にとっては、目標とする数字だろう。米メジャーリーグでは100マイルの剛速球が測定されると、誰もが感嘆の声を上げる。
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新型コロナの影響で今シーズンは縮小されたが、100マイルのピッチングは複数回、測定された。誰が最も多く100マイルのボールを投げたのだろうか。
メジャーリーグの球速や打球を測定するデータ解析ツール「スタットキャスト」(StatCast)によると、最も多く100マイルを投げたのは、2年連続でナショナルリーグのサイ・ヤング賞を受賞したニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムだ。
ジェイコブ・デグロムは、開幕から9月17日(日本時間)のフィラデルフィア・フィリーズ戦まで、100マイルの速球を計15球投げた。2020シーズンでは最多だ。
3年連続となるサイ・ヤング賞に挑戦しているジェイコブ・デグロムは、前出の試合でハムストリングを負傷したが、残りの試合に登板するという意志を見せている。現在、4勝1敗、防御率2.09を記録しており、強力な候補であることは明らかだ。メジャーリーグで3年以上、連続でサイ・ヤング賞に輝いたのは、グレッグ・マダックス(1992~1995年)、ランディ・ジョンソン(1999~2002年)の2人だけ。いずれも4年連続で受賞した。
ジェイコブ・デグロムの次に100マイルを多く投げたのは、マイアミ・マーリンズのルーキー、シクスト・サンチェスだ。すでに次世代のマリーンズマウンドを担う候補として浮上している。8月23日にデビューしたシクスト・サンチェスは、100マイルの速球を計12球投げた。100マイルを10球以上投げた投手は、ジェイコブ・デグロムとシクスト・サンチェスの2人だけだ。
その他100マイルの速球で名を上げた投手は、サンディエゴ・パドレスのディネルソン・ラメット(5球)、ロサンゼルス・ドジャースのウォーカー・ビューラー(4球)とダスティン・メイ(4球)だ。
特にダスティン・メイは、強打者マニー・マチャドを159キロ(99マイル)のツーシームファストボールで空振り三振とし、瞬く間に全国区のスターになった。
ドジャースがリュ・ヒョンジン、前田健太、リッチ・ヒルなどの先発陣をフリージェントやトレードに手放してもマウンドに隙を与えない理由は、100マイルの投手を2人も保有しているからだ。
野球関係者は「ボールが速いからといって投手か」と、球速よりも制球力をさらに重要視する。しかし今シーズン、100マイルを4球以上投げた5人の投手は、いずれも制球力も裏付けされた恐ろしい投手たちだ。
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