来季メジャーリーグ進出を狙っている韓国人選手3人… 新型コロナが最大の“不安要素”か

セントルイス・カージナルスのキム・グァンヒョンが米メジャーリーグ(MLB)で、順調なデビューシーズンを送っている。8月23日の先発登板では、6イニング無失点の好投で初勝利を飾った。

その活躍に勢いづくかのように、すでにメジャー挑戦の意思を明らかにしたKIAタイガースのヤン・ヒョンジョン(32)、NCダイノスのナ・ソンボム(30)、キウム・ヒーローズのキム・ハソン(24)も来年のアメリカ進出を狙っている。

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ただし、新型コロナという不安要素が潜んでいるのが現実だ。

キム・グァンヒョンの同期が再び!

ヤン・ヒョンジョンは同期キム・グァンヒョンのメジャー進出を見て、再び自らの夢を振り返った。2014年、ポスティングシステム(入札制度)を通じてメジャー進出を打診したが、期待以上の移籍金を示した球団は現れなかった。

しばらくメジャー挑戦を忘れ、KIAタイガースのエースとしての役割に集中した。しかしキム・グァンヒョンを見て再びメジャー挑戦を決意し、フリーエージェント(FA)の資格を取得する来年の進出を狙う。

今シーズンの成績は8月26日現在、19試合で8勝6敗、防御率5.21とそれほど振るわないが、韓国プロ野球KBOリーグで通算150勝近くをあげ、通算奪三振は1600を超えた。通算防御率も3点台と、すでに実力が証明された左腕投手という点が最大の強みだ。

ヤン・ヒョンジョン

ひざの負傷で、昨シーズンをまともに送ることができなかったナ・ソンボムだが、今シーズンは健在を示している。大きな負傷もなく今シーズンを消化しているナ・ソンボムは打率0.323、25本塁打、長打率0.628、出塁率0.396、OPS(出塁率+長打率)1.024を記録している。

8月25日と26日のハンファ・イーグルス戦2試合で、3本のホームランを記録するなど存在感は大きい。2014年から毎シーズン、3割の打率を記録中で、まともにプレーしたシーズンはすべて本塁打20本以上を記録している。今季もすでに20本塁打を超えた。

2017年(17)と2018年(15)には、二桁の盗塁も記録。ただしメジャーでは、ナ・ソンボムと同じく外野手と一塁手を行き来する強打者が少なくないという点がネックかもしれない。

ナ・ソンボム

新型コロナという不安要素

内野手ではキウム・ヒーローズのキム・ハソンが昨シーズン終了後、ポスティングシステムの申請計画を明らかにした。今シーズン終了後、ポスティングシステムを通じてメジャー進出に挑戦する予定だ。

すでにエージェント契約を結ぶなど、球団の許可を得ての挑戦となる。昨シーズンは打率0.307、19本塁打、33盗塁を記録し、俊足好打であることを証明した。1995年生まれとまだ若く、2015年から毎シーズン100試合以上に出場するほど耐久性も検証された。

しかし今シーズン、20本塁打は達成したものの、打率は0.282と停滞しており、残りの試合での活躍が必要だ。打率3割を満たし、14盗塁を20に伸ばして「20(ホームラン)-20(盗塁)」を達成することが目標だ。

キム・ハソン

ただ前述した3人が今シーズンを好成績で終えたとしても、現実の壁は残っている。

新型コロナによって、メジャーリーグも今季は縮小シーズンを送っている。徹底的なビジネスマインドを持つメジャーの球団が来季、財布の紐を緩める可能性は高くはないというのが問題だ。

メジャーリーグ事情に精通した関係者は、「キム・グァンヒョンは新型コロナによる損害を被っているように見えるが、もし来年がメジャーデビューであれば、今よりさらに状況は良くなかっただろう。新型コロナによって各球団は緊縮財政を必要としている。来年、FA市場などで消極的になる可能性が高い。韓国でプレーする選手を獲得しようと投資する球団がどれだけあるかも疑問」と述べた。

全世界を恐怖に陥れた新型コロナが、メジャーリーグ進出を目論む選手たちにとって大きな不安要素であることは明らかだ。それでもメジャー球団が納得せざるを得ない成績を残すことが先決であることに変わりはない。

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