パク・チャンホと同じ“2年連続開幕登板”の道を歩むリュ・ヒョンジン、先人超える活躍披露できるか

レンジャーズでのデビュー戦となった2002年4月2日のオークランド・アスレチックスとの開幕戦は、5イニングを投げ6失点と崩れた。

トップクラスだった球威が腰痛の影響で衰え、その後も負傷のサイクルから抜け出せなかったパク・チャンホ。結局、ドジャースで5年連続190イニング以上を消化した男は、レンジャーズで150イニングすらも突破できず、2005年7月にサンティアゴ・パドレスにトレードされてしまった。

レンジャーズ時代のパク・チャンホ

リュ・ヒョンジンには、パク・チャンホとは違った結果を期待したい。

彼は2015年に肩の手術を受け、長期間リハビリをこなした後、さらに優れた投手へと飛躍した。

コンディション管理の重要性を認知してオフシーズンの練習量を大幅に増やし、手術前には無かったかっとファストボールを球種に追加した。さらには最先端データを活用して自ら分析に取り組み、相手の弱点攻略にも努めた。

そのため、シーズン開幕前から正確な制球力を誇るリュ・ヒョンジンに、ブルージェイズの捕手陣は親指を立てているという。

開幕登板に注目が集まるリュ・ヒョンジン

パク・チャンホもリュ・ヒョンジンも、韓国野球を語る上では欠かせない人物だ。韓国歴代最高の右腕投手はパク・チャンホ、最高の左腕投手はリュ・ヒョンジンといっても過言ではない。

パク・チャンホは相対的に全盛期が短かった。リュ・ヒョンジンが全盛期を送る30代序盤、彼はケガと戦い続けていた。

パク・チャンホは30代半ばにブルペン投手として回復し、ワールドシリーズの舞台も踏んだ。だが、MLBで先発投手としてのキャリアを続けられなかったことが残念でならない。

リュ・ヒョンジンも同じく負傷に苦しんだが、その試練は20代後半のころに乗り越えられた。30代も中盤に差し掛かる今、新天地で次なる挑戦を迎えようとしている。

パク・チャンホが果たせなかったアメリカン・リーグ制覇に挑むリュ・ヒョンジン。まずは開幕戦でのピッチングに注目したいところだ。

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