去る7月3日(日本時間)に行われたプレミアリーグ第32節、トッテナムはシェフィールド・ユナイテッドに1-3で敗れた。
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この試合で先発出場したソン・フンミン(27)は後半ロスタイムにハリー・ケイン(26)のゴールにつながるパスを供給し、シーズン11回目のアシストを記録した。
ソン・フンミンは前節に続く2連続アシストでここまでプレミア24試合9ゴール9アシストをマーク。公式戦通算では16ゴール11アシストだ。しかし、ピッチを去る彼の足取りは重かった。
現在、トッテナムは順位を暫定10位にまで落としている。来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権内の4位チェルシー(勝ち点57)とは勝ち点12差で、ヨーロッパリーグ出場権内の5位マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点55)とも勝ち点が10差も開いている。
CLやEL出場への希望が薄れるトッテナムは最近、主力選手の去就が騒がしい。
クラブは新スタジアム建設によって膨大な借金を抱えているため、仮にCLやELへの出場を逃した場合、スポンサーシップや配当金収入などが空中分解する恐れがある。
すなわち、ソン・フンミンやケインなどビッグクラブから興味を持たれている主力選手に、チームを離れる名分を作ってあげることになってしまう。
トップクラスの選手にとって、CLとは夢の舞台で自身の価値を全世界に知らしめる場だ。ソン・フンミンのような全盛期にある選手からすれば、CLに出場できるか否かが去就に大きくかかわってくる。
昨シーズン、ソン・フンミンは韓国サッカーの“英雄”パク・チソン(39)に次いで韓国人選手で2番目にCL決勝の舞台に立ち、自身の評価を高めた。
それが来シーズンはCLどころかELにも出られなくなってしまえば、今後の去就を悩むしかないだろう。
イギリスメディアは、エースストライカーでキャプテンも務めるケインがシーズン終了後にもトッテナムを離れるものとみている。クラブとしても、チーム内最高の週給20万ポンド(日本円=約2700万円)を受け取るケインを引き留めておくのは難しい。
ただ、週給14万ポンド(約1900万円)のソン・フンミンだけは、一定水準を引き上げてでもチームに残す意志を見せている。
実際、現地では欧州市場で長く注目を浴びてきたケインと比較し、ソン・フンミンが移籍する可能性を低く見積もっている。
国際サッカー連盟(FIFA)傘下の国際スポーツ研究所(CIES)が昨月に発表した欧州5大リーグ選手の移籍金予想額の報告書によると、ソン・フンミンは7560万ユーロ(約92億円)と評価されている。
このアジア人プレーヤーに見積もられた巨額の移籍金を支払えるクラブはそう多くない。払えるとしても、獲得の噂が絶えないレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘン、チェルシー、リバプールぐらいしかいないだろう。また、これらのチームはソン・フンミンでなくても同等の金額で他の候補選手の獲得に移ることもできる。
だが、今は気流が変わりつつある。トッテナムが来シーズンのCLやELの出場権を逃せば、やむを得ず主力選手を放出せざるを得ない状況に追い込まれるだろう。以前に策定した移籍金が下がる可能性もある。
ソン・フンミンの場合はジョゼ・モウリーニョ監督の戦術と合わないとの指摘もあり、移籍話が絶えず出続けている。それだけに、トッテナムは主力選手を守るため残りの試合で盛り返しを図らなければならない。
トッテナムは次戦、7月7日にホームで第33節のエバートン戦を戦う予定だ。
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