メジャーリーガーの相次ぐ辞退宣言に韓国メディアが「他人事の話」と反応したワケ

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コロナ禍での新シーズン開幕を前に、複数のメジャーリーガーが相次いで辞退を表明している。巨額の年俸よりも家族と健康が最優先という意味だ。

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だが、そんな話も韓国プロ野球にとっては“他人事”に過ぎない。

メジャーリーガーのなかでは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの投手マイク・リーク(32)が真っ先に辞退の意思を明かした。受け取るはずだった555万ドル(日本円=約6億円)の報酬を放棄したのだ。

ほかにも、昨シーズンのワールドシリーズ(WS)を制したワシントン・ナショナルズの内野手ライアン・ジマーマン(35)は230万ドル(約2億5000万円)、チームメイトのジョー・ロス(27)は56万ドル(約6000万円)の報酬を放棄した。

そして、60試合制よって年俸が本来の1500万ドル(約16億円)から555万ドルに縮小されていたコロラド・ロッキーズの内野手イアン・デズモンド(34)も、妊娠中の妻を考慮してグラウンドではなく家の中にいることを選択した。

MLB機構は、新型コロナウイルス感染症という特殊な状況を受けて選手たちにシーズン放棄の権利を与えている。この先、辞退を表明するメジャーリーガーはさらに現れそうだ。

開幕から約2カ月経つ韓国プロ野球からすれば…

こんな話も、去る5月5日からすでに開幕している韓国プロ野球にとっては他人事でしかない。

理由はいくつかある。まず、根本的に新型コロナの現状がアメリカと異なる。アメリカでは感染者数が250万人を超えた。死亡者数も10万人を超え、死亡率は4.9%に上る。対して、韓国は感染者数が約1万2800人、死亡者数が282人となっている。死亡率も2.2%と比較的安全な状態といえる。

さらに、韓国プロ野球内部での感染者も未だ発覚していない。新型コロナの影響で開幕が遅れたとはいえ、既存のリーグ144試合は消化される計画だ。

また、そもそも韓国プロ野球はMLBと違ってシーズン放棄の是非を問う雰囲気すら形成されていない。

しかも、韓国には数十億ウォンの年俸を放棄しても影響の出ない高額年俸選手はほとんどいない。億超えの年俸を受け取る選手は全512人の31.4%にあたる161人のみ。だが、低い年俸額でも主力を張る選手も多い。

メジャーリーガーの“シーズン放棄宣言”が韓国プロ野球にとって他人事に聞こえるなら、プロ選手ではない一般人からすればもはや“月の世界の話”だ。

新型コロナの影響で状況が良くないのは同じでも、実際に一般人が生業から手を引いてしまってはたちまち生計に直結してしまうからだ。

高額な年俸を受け取るメジャーリーガーは、1シーズン休む代わり長期的により大きな利益を担保する余地が残されている。対して、一般人にとってそのような可能性は薄い。

メジャーリーガーでも一般人でも健康や家族が最も大切であるのは確かだ。だが、実際の選択肢の幅はそれぞれでまったく異なる。

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