決して不可能なことではない。
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メジャーリーグ(MLB)が最悪な状況を迎えていることを考慮すれば、ビッグネームたちの韓国行きが現実になる可能性は高い。
ヤシエル・プイグ(29)やマット・ハービー(31)といったFA(フリーエージェント)の選手であれば、ただひたすらMLBのシーズン開幕を待つよりは韓国プロ野球でプレーしたほうが良いだろう。
だが、結論から言えばプイグやハービーが韓国の地を踏む確率は極めて低い。
候補リストに彼らの名前が含まれることはあり得るかもしれないが、有力なわけではない。
外国人野手を探しているキウム・ヒーローズのソン・ヒョク監督は、プイグがFAであるという話に「以前、プイグにプレゼントを渡したことがあるが、覚えているだろうか」と笑みを浮かべつつ、「まさか来るだろうか。新たな外国人選手を選ぶうえで最も注目しているのは打撃面だ。私たちが確認できる部分は多くないが、焦らず落ち着いて探したい」と述べた。
バッティングやポジションなど、野球の内的な面だけを考慮すれば、キウムにとってプイグは良い選択肢の一つだろう。
プイグは昨シーズンのMLBで149試合611試合を消化し、本塁打24本のOPS(出塁率+長打率)0.785を記録した。守備面では外野の3つのポジションすべてを担当できる。
しかし、技術面と同等に重要な“チームケミストリー”に関しては大きな疑問符がついている。プイグの才能はMLBでもトップに挙げられるが、ほぼ毎年、大小の不和を起こすトラブルメーカーでもある。FA市場でプイグが今も未契約者として残っている理由も、これと無関係ではない。
キウムのキム・チヒョンGMは6月8日、外国人野手の獲得状況について「以前ならば直接アメリカに行って試合の様子を視察していたが、今はそういかない。MLBが開かれず、ライブバッティングすらも難しい状況だ」とし、「それでも最大限情報を収集している。普段通り、選手の技術以外の部分も考慮している」と述べた。
続いて、キムGMはプイグ獲得について「現実的ではない。野球以外でもあまりに有名な選手だ」とし、「プイグではないが、現役メジャーリーガーでロースターに含まれている選手も考慮している。労使交渉が決裂しかねない事態にあるため、思いもよらない選手が来ることまで頭の中に入れている」と説明した。
新たに外国人選手を獲得するうえで重要なのは“切実さ”だという。
キムGMは「モチベーションは無条件で必要だ。正直、“韓国で骨をうずめる”といった発言はリップサービスのようなものだ。それでも、最小限でも韓国で成功する気持ちが無ければならない。より活躍して他のリーグに行こうが大金を追おうが、韓国では必ず頑張らなければならないという考えを持っていることが大事だ」と強調した。
韓国行きを打診したとされる右腕投手のハービーも、ここ数年で何度か物議をかもした。加えて球威も落ちている。
最近のハービーは、MLB屈指のパワーピッチャーだった過去とはかけ離れている。昨シーズン、ハービーのファストボールの平均休息は93.2マイル(約150km)だった。韓国プロ野球では上位クラスに入るとはいえ、彼もプイグと同じくチームケミストリーの面に懸念がある。
キムGMも「現役メジャーリーガーとはいえ、試合感覚維持のためだけに韓国を訪れるのならば、成功は期待できない」とし、断固とした姿勢を見せた。
リストに名を連ねた選手は例年に比べて多い。しかし同時に、確認作業もいつになく難しい。それこそ“豊かな貧困”と向き合う中、球団は外国人選手の人柄や日頃の振る舞いにも注視している。
キウムは一旦、今月末までに外国人野手の迎え入れを完了させる計画だ。
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