元阪神タイガースの呉昇桓(オ・スンファン/42)が35日ぶりに実戦登板し、1回を「10球無安打無失点」で締める好投を見せた。
サムスン・ライオンズの呉昇桓は、5月14日に行われたフューチャーズリーグ(二軍リーグ)のハンファ・イーグルス戦で、2-5とリードを許した6回表に登板。先頭打者を1球で中飛に打ち取ると、後続を一飛、そしてフルカウントから見逃し三振に仕留め、投球数10球で1回無安打無失点に抑えた。
この日、呉昇桓は約1カ月ぶりに登板した。去る4月5日のロッテ・ジャイアンツ二軍戦では先発登板して1回5被安打4失点。その4日後のKTウィズ二軍戦はリリーフ登板して1回6被安打(うち1本塁打)5失点。2試合で防御率は40.50に達していた。
その後、太ももの軽い負傷によるリハビリなどの影響で、約1カ月以上二軍登板なし。今回、実に35日ぶりの登板となったが、安定した内容で復帰戦を飾った。
呉昇桓は昨季までKBO通算726試合に登板し、44勝33敗427セーブ19ホールド、防御率2.25を記録している。
2010年代前半にサムスン黄金期を支えた守護神として活躍し、日本やアメリカでもプレーした呉昇桓は、2023年6月6日のNCダイノス戦で、日米韓通算500セーブという金字塔を打ち立てた。
また、同年10月14日には、KBO史上初の通算400セーブも達成した。
ただ、昨季は58試合(55回)で3勝9敗27セーブ2ホールド、防御率4.91と苦しい成績に終わった。シーズン前半は安定していたものの、7月以降から球威が低下。守護神の座を明け渡し、主に6~7回の中継ぎとして起用された。シーズン終盤には二軍降格も経験し、韓国シリーズのエントリーからも外れた。
1982年生まれの選手で唯一KBOでプレーしている呉昇桓は、今季のKBO最年長選手だ。今季が2年22億ウォン(日本円=約2億2946万円)のFA契約の最終年となる。
(記事提供=OSEN)
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