東北楽天ゴールデンイーグルス前監督の今江敏晃氏が、韓国プロ野球のサムスン・ライオンズで打撃インストラクターを務めることになった。
今江氏は今年2月、沖縄県で行われたサムスンの2次キャンプにスペシャルインストラクターとして参加し、打者の指導を行っていた。そして今回、正式に打撃インストラクターとして招聘され、5月から9月まで本格的に活動を行う。
すでに球団関係者とは指導方針について協議を終えており、本拠地の大邱(テグ)サムスン・ライオンズ・パークや二軍本拠地である慶山(キョンサン)のサムスン・ライオンズ・ボールパークの現地視察も行った。今後は試合前に主要選手を指定し、集中的に管理する方式を取る予定だ。
一軍だけでなく、将来の主力候補となるフューチャーズチーム(二軍)の育成にも注力する。今江氏は優れた指導力はさることながら、コミュニケーション能力にも長けているだけに、サムスンとしては同氏を招へいできた効果は大きいものと期待を集めている。
今江氏は1983年8月26日生まれの41歳。現役時代は千葉ロッテマリーンズと楽天で活躍し、NPB通算1704試合出場で打率0.283、1682安打、108本塁打、726打点、642得点、32盗塁という記録を残した。日本代表として2006年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝を経験しているほか、2005年と2010年には日本シリーズMVPにも輝いている。
引退後は2020年から楽天で指導者としてのキャリアをスタート。育成コーチ、二軍打撃コーチ、育成内野守備走塁コーチを経て2023年5月より一軍打撃コーチを務め、2024年シーズンは一軍監督としてチームを率いた。最近では4月11日にZOZOマリンスタジアムで行われた福岡ソフトバンクホークス対ロッテの試合で始球式を務めた。
なお、サムスンには元阪神タイガース投手のオ・スンファン(42)などが在籍している。
(記事提供=OSEN)
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