日本のバラエティ番組が突然この世を去ったKARAのク・ハラさんを嘲笑したと、韓国メディアが非難している。
本日(9月4日)19時、TBSのバラエティ番組『ワールド極限ミステリー』では、「28歳という若さで亡くなったKARAの元メンバー、ク・ハラさんの知られざる闘い」が放送される。
前日には、その予告編が公開されたのだが、それを見た韓国メディアが怒りの声を上げている。
実際に関連記事には「日本バラエティ“故ク・ハラ、遺産をめぐる争い”…歪曲で故人を侮辱」「“故ク・ハラ、恋人の暴行・脅迫→遺産バトル”日本のバラエティ、“故人揶揄の無礼さ”で騒動」「“お金のために言い争い”…日本、バラエティで故ク・ハラを揶揄・侮辱、物議」「“故ク・ハラ、リベンジポルノ+遺産バトル”…日本バラエティ、故人まで嘲笑」といった見出しが並んだ。
とある韓国メディアは「この番組は『恋人による暴行と脅迫』『アイドル人生をかけた法廷バトル』などの言葉で、故人の傷を軽く扱うような表現をし、さらには再現俳優まで動員した」と指摘。
また別のメディアは「『ク・ハラ法成立後、遺産をめぐる母と兄の争い』と再現俳優を起用し、ドラマ形式で事件を刺激的に再構成した」と非難した。
実際に番組でク・ハラさんの事件がどう扱われるかは『ワールド極限ミステリー』の本放送を見なければ不明だが、放送後も韓国メディアの批判が続く可能性が高そうだ。
なお韓国国会は8月28日に本会議を開き、扶養義務を果たさなかった相続人の相続権を制限する民法改正案、いわゆる「ク・ハラ法」を可決した。
2019年11月に28歳の若さでク・ハラさんがこの世を去った後、遺族は相続問題で大きく揉めた。
ク・ハラさんの幼少期に家を出て、それから20年間も音信不通だった母親が突如現れ、ク・ハラさんの不動産売却代金の半分を受け取ろうとしたのだ。
これに対してク・ハラさんの実兄であるク・ホイン氏は、養育義務を果たさなかった実母を相手取って相続財産分割審判請求訴訟を提起した。
光州(クァンジュ)家庭裁判所は養育した父親の寄与分を認め、相続金額を「6対4」と判決した。5対5ではなく、遺族が6、母親が4という判断だ。裁判はそのまま終わっている。
その後、ク・ホイン氏は「長年養育を放棄した実母は財産を受け継ぐ資格がない」と主張し、「ク・ハラ法」成立のために精力的な活動を続けていた。
そして「ク・ハラ法」が成立すると、ク・ホイン氏は「ついに通過しました、万歳!小さな関心が集まり、ついに通過しました。大変な時期ですが、皆さん健康で幸せにお過ごしください。心から感謝いたします」と感激の思いを伝えている。施行は2026年1月だ。
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