ACL初出場ながら決勝トーナメント進出を果たした光州(クァンジュ)FCが、ベスト8進出をかけてヴィッセル神戸と再戦する。
光州は本日(3月5日)、神戸市御崎公園球技場で神戸とのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)決勝トーナメント1回戦第1戦に臨む。
光州は現在のACLEで好調を維持している。リーグステージでは横浜F・マリノスとの第1節で7-3と大勝、続く第2節でもアウェイで川崎フロンターレに1-0で勝利するなどし、ブリーラム・ユナイテッドとの第8節を前にベスト16進出を確定させた。
当初、光州は5位で決勝トーナメントに進み、本来4位のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と対戦すると見られていた。
ところが、山東泰山(中国)の突然のACLE撤退によって同クラブとの対戦結果が無効となると、ジョホールは4位から3位、光州は5位から4位に順位が変動。このため、当初3位から5位に順位を落とした神戸と対戦することになった。
光州はACLE初出場にもかかわらず、ベスト16進出という偉業を成し遂げた。それでも、イ・ジョンヒョ監督や選手たちは現状に満足していない。当初から目標に掲げていた「ベスト8進出」のため必ず神戸に勝利し、さらなる高みへ駆け上がる覚悟を抱いている。
光州で注目すべき選手はアルバニア代表FWヤシル・アサニ(29)と韓国人MFオ・フソン(25)だ。
アサニはリーグ戦直近2試合で3ゴール、オ・フソンは公式戦直近3試合で3ゴール2アシスト(ACLEブリーラム戦で2ゴール、リーグ戦直近2試合で1ゴール2アシスト)と、無効となった山東泰山戦を除く光州の2025年シーズン公式戦全得点に関与している。
特に、オ・フソンはブリーラム戦での2ゴールを皮切りに、リーグ戦で光州加入後初ゴールと初アシストの両方を達成するなど、ポテンシャルを開花しつつある。光州の新エース候補に名乗りを上げたオ・フソンは、神戸戦でも重要な役割を担うことが予想される。
対する神戸は日本を代表する強豪だ。昨年11月のリーグステージ第4節では、当時ACLE3連勝で勢いに乗っていた光州に2-0で完勝し、大会初黒星をもたらした。
とはいえ、光州にも可能性は十分ある。一度でも対戦経験のある相手との試合で強みを発揮する光州は、徹底した分析と準備を通じて万全の態勢を整えた。
直近の両チームの状況も対照的だ。光州はリーグ戦3試合を経て、毎試合で明確な成長を見せてきた。そして、ACL前最後のリーグ戦となった3月1日の第3節FC安養(アニャン)戦で劇的な逆転勝利から今季初白星を挙げ、開幕無敗を維持している。
一方、神戸はJ1リーグ第4節終了時点で3分1敗の14位としている。シーズン序盤ではあるとはいえ、前回対戦時のような“Jリーグ最強”の姿と異なる流れであることは明らかだ。
直近の雰囲気では、光州が確実に優位に立っていると言えるだろう。
山東泰山の撤退という予想外のハプニングがあったものの、光州は第2戦をホームで戦う利点を得た。過密日程による体力的な懸念もあるが、イ・ジョンヒョ監督は当初からACLEを見据え、冬季キャンプとリーグ戦開幕後の日程をコントロールしてきた。
実際、光州はリーグ戦開幕以降すべての試合で異なる先発11人を起用しており、選手の体力配分に細心の注意を払っている。
イ・ジョンヒョ監督は「光州の目標はACLEベスト8進出だ。ベスト8に進めば、欧州から移籍してきた有名な選手たちにたくさん相まみえることができる。我々の選手たちがそのような選手たちと試合できる経験を与えたい」と闘志を燃やした。
■【画像】山東泰山、観客が光州戦で韓国元大統領の顔写真掲げる「政治的行為」
前へ
次へ