サンフレッチェ広島も戦うAFCチャンピオンズリーグ2(以下、ACL2)で、韓国の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースのホームスタジアムがアジアサッカー連盟(AFC)から「ピッチコンディション不良」と判定された。
全北現代は2月26日、クラブ公式インスタグラムなどを通じて「AFCチャンピオンズリーグ2準々決勝におけるホームスタジアム開催不可の案内」と題した声明を発表。次のように伝えた。
「全北現代は24日、AFCから3月6日に予定されているシドニーFCとのACL2準々決勝第1戦について、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場のグラウンドコンディションなどの理由により、試合開催会場の変更要請を受けた」
「全北現代のホームスタジアムである全州ワールドカップ競技場は、最近の低温現象や降雪などの悪天候の中で連続でホームゲームを行い、最上の芝生の状態とすることに困難があった」
「これを克服し、ホームゲーム開催を維持するため直ちに芝生の補修と交換作業などを行い、今後の芝生改善に関する計画とともにAFCに疎明したが、最終的に不許可の判定を伝えられた」
韓国サッカー界では近年、国内スタジアムのピッチコンディション不良が問題視されている。
昨年のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でも、蔚山(ウルサン)HD FCの本拠地・蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場や光州(クァンジュ)FCの本拠地・光州ワールドカップ競技場の“劣悪ピッチ”が露呈。蔚山を率いるキム・パンゴン監督も「もう少し良い環境で試合をしたい」と現状を残念がった。
光州FCに関しては、光州ワールドカップ競技場のピッチ問題によって、ホームから直線距離で250km離れた韓国北西部の龍仁(ヨンイン)ミルスタジアムへの会場変更を余儀なくされたこともある。
全北現代でも、元韓国代表FWイ・スンウ(27)が去る2月23日にホームで行われたリーグ戦の試合後、「ピッチが凍っていて上手くキックができない。ピッチを踏んでもスタッドが芝生に刺さらないから滑ってしまう。正常なサッカーができない状況だ」と苦言を呈していた。
今回の試合会場変更要請を受け、全北現代は「代替会場の選定のため、関連機関と緊密かつ迅速に協議しており、国内ホームゲームの開催に支障がないようにする。代替会場が選定され次第、関連内容とともにファンの皆様へ交通便宜の支援、チケット政策などを検討してご案内する予定だ」と対応について説明。
そして最後、「ファンの皆様に残念で失望させるニュースをお伝えすることになり、心からお詫び申し上げる」と謝罪していた。
なお、全北現代はACL2準々決勝でシドニーFC(オーストラリア)と3月6日にホームで、13日にアウェイで対戦する。勝者はサンフレッチェ広島対ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)の勝者と準決勝で対戦する。
ACLEでは、光州FCが5日にアウェイ、12日にホームの光州ワールドカップ競技場でヴィッセル神戸との決勝トーナメント1回戦を戦う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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