韓国プロサッカーKリーグ2(2部)で信じられないような退場劇が起きた。
3月1日、仁川(インチョン)サッカー専用競技場ではKリーグ2第2節の仁川(インチョン)ユナイテッド対水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスが行われ、ホームの仁川が2-0で勝利した。
同日は計1万8173人の観客が訪れ、有料観客集計が導入された2018年以降におけるKリーグ2最多観客動員を更新した。
それだけ注目度の高い一戦だったわけだが、そんな試合の熱気を削ぐような退場劇が発生してしまった。
退場者とは水原三星のDFクォン・ワンギュ(33)だ。
2014年に大卒ルーキーとして慶南(キョンナム)FCでデビューしたベテランセンターバックは、仁川、浦項(ポハン)スティーラーズ、城南(ソンナム)FC、FCソウルと国内クラブを渡り歩き、今季から水原三星に加入した。
Kリーグ1通算267試合出場12ゴール6アシストを記録し、浦項時代の2021年にはACL全10試合に出場してチームの準優勝に貢献している。
それだけ経験豊富な選手であり、水原三星もDF陣の即戦力として補強した。去る2月22日の開幕戦こそ出場がなかったものの、今回の仁川戦で新天地デビューを果たし、活躍を期待されていた。
ところが、そのクォン・ワンギュが予想もつかないようなファウルを犯してしまう。
前半アディショナルタイム、仁川の選手がスローインを試みた際、まるでバレーボールのブロックのように、万歳をするかのように両手を伸ばして妨害したのだ。実際、仁川の選手が投げたボールはクォン・ワンギュの両手に弾かれてしまった。
このプレーに、主審は当然ながらイエローカードを提示。クォン・ワンギュは前半14分に1枚目のイエローをもらっていたため、累積警告で退場となった。
もっとも、クォン・ワンギュの退場前から試合は大荒れの様相を呈した。前半27分に仁川MFムン・ジファン(30)が危険なファウルで一発退場となると、同33分には水原三星DFイ・キジェ(33)も一発退場となっていた。そこにクォン・ワンギュの退場も加わり、前半だけで計3人もの退場者が出てしまった。
敗れた水原三星のビョン・ソンファン監督は試合後、記者会見で「サッカーをしてきて2人も退場者が出るのは初めて」と語っていた。
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