4月帰還も。ベント監督がポルトガルで韓国のコロナ対策を高評価した理由

サッカー韓国代表を率いるポルトガル人指揮官のパウロ・ベント監督が、4月下旬には韓国に戻ってくる予定だという。

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4月1日、韓国サッカー協会(KFA)関係者は「ポルトガルの自宅に滞在中のベント監督の入国日を22日と定めている。状況が変わることもあるが、現時点ではこの計画だ。コーチ陣も同時に戻ってくる」と明かした。

ベント監督はE-1サッカー選手権終了後の昨年12月21日に韓国を出国。「しばらくの間Kリーグの試合がないため、欧州でプレーする選手を注視する」と、海外にとどまっていた。

E-1サッカー選手権を制した韓国代表

その後、新型コロナによるKリーグ開幕延期で韓国に戻るスケジュールを3月初めとしていたベント監督。しかし、3月のワールドカップ予選も延期になったことで、ベント監督の韓国入国も4月初めに先送りとなった。

ベント監督は、再三先送りになった韓国入国を4月10日前と予定していた。だが、KFAとの協議によって、最終的に4月22日の入国で決定した。

協会関係者は「日にちに特別な意味はない。欧州にとどまり続けるわけにもいかないから韓国には戻らなければならないが、(新型コロナの事態が)終息しない状況で日程を調整した結果、22日となった」と話す。

また、「スケジュールは流動的だ。前倒しや先送りになる可能性もあり得る」と付け加えた。

「韓国は感染拡大に苦しんだが…」

そのベント監督はポルトガルメディア『レコード』に、新型コロナの現状について独自の意見を寄稿している。

ベント監督の母国であるポルトガルもやはり、新型コロナによる被害が出ている。感染者数は6000人に迫る勢いであり、100人以上の死亡者が出ているだけに、他人事には思えなかったのだろう。

「昨年末、中国の武漢市で発生したウイルスが全世界に広がり、多くの犠牲者を出し、多くの人を苦しめた。残念なことに、直後にその影響を受けた国の一つが、私の指揮する韓国だった」と綴ったあとで、ベント監督はこう言及している。

パウロ・ベント監督

「だが、韓国は感染拡大に苦しんだ国であると同時に、適切に取られた措置と規律を守る国民の高い責任感によって、何とか制御することができた国の一つでもある」

このように、韓国の新型コロナ対策を評価したベント監督。「新型コロナはすでに欧州にも影響を及ぼしている。ポルトガル人として最善を尽くし、事態がこれ以上大きくならないことを祈っている」と、欧州の感染状況に切実な思いを明かした。

そして、「我々が他人を助け、保護する方法を考えることは義務だ。すでに多くの人がやっていることかもしれないが、政府の方針に従うべきだ」と、個々人の意識の重要性を強調した。

「この事態を乗り越えるべく努力しているすべての人に感謝を伝えたい」と綴ったベント監督。韓国サッカーファンたちは監督の帰還と代表チームが正常に活動する日を待ちわびている。

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