韓国Kリーグ2部で元Jリーガー監督に不正疑惑が浮上…その内容とは

韓国プロサッカーのKリーグで、かつてのJリーガー監督と本拠地の市議会議長に選手編成の不正疑惑の容疑がかけられている。

元Jリーガーとは、2003シーズンに京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でプレーした経験のあるコ・ジョンス(41)だ。

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問題が起きた舞台は、2018年12月のKリーグ2(2部)。

大田シチズン(現・大田ハナシチズン)を率いていたコ・ジョンス監督(当時)は、大田市議会のキム・ジョンチョン議長から知人の息子の“あっせん”を要請された。

コ監督は、プロ選手としての資質が不足している知人の息子を1次合格者リストに入れた疑いで、業務妨害で起訴された。コ監督は2019年5月に大田シチズンのかんとくを解任されている。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)コ・ジョンス前監督

また、キム議長は知人から7万ウォン(日本円=約7000円)相当のワインを受け取る接待を受けたとして、業務妨害や収賄の容疑で起訴された。

この公判準備の手続きが3月25日に行われたが、この日、コ監督とキム議長は法廷に出席しなかった。公訴事実に対する被告人の立場を確認し、検察と弁護士間で争点を確認する公判準備期日は、被告に出席義務が課されない。

コ監督の弁護人は「選手編成は監督の仕事であって、クラブの事務ではない。この点からも、大田シチズンの業務は妨害していない」と伝えた。

検察側が控訴状で業務妨害の被害者を“大田シチズン法人”と名指しした今回の事件において、選手編成の過程でクラブが被害を受けた事実はないという論理だ。

加えて、わざと業務を妨害しようという故意性が無かったことも明かしている。

キム議長側は、今回の事件が控訴状“一本主義”に反すると主張している。

控訴状“一本主義”とは、検事が起訴するとき、原則的に一つの控訴状だけを法院に提出しなければならないという原則だ。証拠能力のない資料を提出して、裁判部に先入観を与えてはならないという趣旨がある。

キム議長の弁護人は、「控訴状に今回の事件と関係ない不必要な部分が記載されている。(収賄嫌疑の場合)対価性がないうえに、社会の常軌に反していない」と主張している。

大田市議会のキム・ジョンチョン議長

コ監督と同じく業務妨害嫌疑で起訴された韓国サッカー協会の登録中継人も、一部の嫌疑が事実と異なるという意見を述べている。

裁判部は「控訴状を見ると、キム議長がコ監督の選手編成業務を妨害し、同時にキム議長とコ監督が一緒にクラブの選手編成業務を妨害したものとされている。その場合、コ監督はキム議長の犯行の被害者であると同時に共犯者であるという構造だ。検察側の説明が必要だ」と指摘した。

裁判部は、争点の整理と証人尋問の日程を調整するため、公判の準備期日を来月28日にすることを再度定めた。

 

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