パリ五輪で金メダル獲得直後に協会を痛烈批判した韓国女子バドミントン選手のアン・セヨン(22)が、2カ月ぶり復帰戦で涙を流した。
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アン・セヨンは10月9日、慶尚南道(キョンサンナムド)の密陽(ミリャン)バドミントン競技場で行われた第105回全国体育大会のバドミントン女子一般部団体戦予選に釜山(プサン)広域市の一員で出場。シングルスで仁川(インチョン)広域市のシム・ユジン(25)に2-0(21-1421-9)で勝利した。
彼女の登場に人々の視線が集中した。
今夏のパリ五輪・バドミントン女子シングルスで金メダルを獲得した直後、韓国バドミントン協会の代表チーム運営などを批判する“爆弾発言”をして話題を集めたアン・セヨンは五輪終了以降、韓国国内外すべての大会で欠場していた。
その間、バドミントン協会の騒動は国会の文化体育観光委員会の懸案質疑に発展するなど、政府レベルで関心事として浮上した。
これまで沈黙を続けてきたアン・セヨンは、全国体育大会を通じてパリ五輪後2カ月ぶりに公の場に登場した。
試合後、『聯合ニュース』など報道陣の取材に応じた彼女は、「休んだ期間にバドミントンを愛する心がさらに大きくなったのか」という質問に頭を下げて涙ぐんだ。「ああ、ちょっと…」としてしばらく言葉に詰まると、「長く待ってくださったと思いますし、私のバドミントンを愛してくださった方に感謝したいです」と伝えた。
また、「とても心が痛かったですが、無事に復帰できて嬉しいです。たくさん応援してほしいです」と話すと、再び涙を見せた。場内でインタビューに応じるアン・セヨンを見ていたファンからは、「アン・セヨン、ファイティン!」という声が上がった。
その後、アン・セヨンは自身のコンディションについて「70~80%程度まで上がったと思います」とコメント。
国際大会不参加によって、1年2カ月間キープした世界ランキング1位を中国のチェン・ユーフェン(26)に明け渡したことについては「夢を叶えたので、少しは楽しんでもいいのではないかと思います」とし、「バドミントンを頑張って楽しんでいれば、いつかまた世界ランキング1位に上がっているのではないかと思います」と力強く語っていた。
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