「ワールドカップは誰もが出られるものではない。これからもっとやれるだろう」
ペク・スンホ(22・ダルムシュタット)が、バルセロナの下部組織でともに過ごし世代別代表でもプレーしたイ・スンウ(22・シント=トロイデン)にエールを送った。
ドイツ2部リーグの2.ブンデスリーガを戦うダルムシュタットで着実な成長を遂げているペク・スンホが、ホームスタジアムのメルク・アム・ベーレンファルターで取材陣のインタビューに応じた。
ペク・スンホは「皆さんがご存じの通り、イ・スンウは実力のある選手だ。これからもっとやれるはずだ」と同僚を称賛した。
今シーズン、ここまでリーグ18試合1得点とダルムシュタットの主力選手として定着しているペク・スンホと異なり、イ・スンウは苦戦を強いられている。イ・スンウは昨夏にイタリア・セリエAのエラス・ヴェローナからベルギーに舞台を移し、欧州リーグ生き残りに挑んだが、出場機会を得られず苦しんでいる。
それでも、後半戦を前に新たに就任したミロス・コスティッチ監督の下、再び輝きを取り戻すための土台を築いている。2月18日(日本時間)、ベルギー・ファースト・ディビジョンB(2部)のウェステルローとの練習試合で決勝弾を挙げたイ・スンウは、2月24日のリーグ第27節ヘント戦で途中出場し、60日ぶりにリーグの舞台を踏んだ。
さらには2月29日の第28節メヘレン戦で、シント=トロイデン加入後初のフル出場を果たしたイ・スンウ。まだ実戦感覚を向上させる段階であるため100%のスキルを発揮できているわけではないが、イ・スンウ特有の機敏な身のこなしを披露している。
幼いころから誰よりも近いところでイ・スンウを見てきたペク・スンホは、確信に満ちた表情でこう話した。
「ワールドカップは誰もが出られるものではないが、イ・スンウは(2018年ロシアW杯で)プレーした経験がある。セリエAでの経験も無駄ではない。今、いい姿を再び見せつつある。チャンスはたくさんあると思うし、うまくいくだろう」
かつて“韓国のメッシ”と呼ばれながら、その活躍が影をひそめてしまったイ・スンウ。同僚のエールを受け、再び輝きを取り戻すことができるだろうか。
前へ
次へ