洪明甫監督率いる韓国代表がW杯最終予選の初陣へ!指揮官とソン・フンミンは会見で何を語ったか

サッカー韓国代表のホン・ミョンボ(洪明甫)監督とキャプテンのFWソン・フンミン(32、トッテナム)が、W杯最終予選初戦勝利を誓った。

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韓国代表は9月5日、ホームのソウルワールドカップ競技場でパレスチナ代表との北中米W杯アジア最終予選・グループB初戦を戦う。試合は20時キックオフを予定している。

試合に先立ち、前日の4日に同会場で行われた公式記者会見には韓国代表からホン・ミョンボ監督とソン・フンミンが出席した。

指揮官「勝利に焦点を合わせる」

ホン・ミョンボ監督は、グループステージ敗退に終わった2014年ブラジルW杯以来、約10年ぶりに代表監督に復帰した。

韓国サッカー協会(KFA)、チョン・モンギュ会長に対する不満の声が韓国国内で相次ぐなか、指揮官にも一部から批判が寄せられているだけに、パレスチナ戦では良い試合を見せなければならない。

ホン・ミョンボ監督
(写真提供=OSEN)ホン・ミョンボ監督

「いよいよ北中米W杯予選が始まる。我々も完全体となり、昨日軽く練習した。今日も良い練習をした後、明日の試合に臨むつもりだ」というホン・ミョンボ監督は、「疲労感はあるが、負傷した選手はいない。もう1日休んで休憩すれば、明日はより良いコンディションを維持できると思う」と話した。

続けて、「初戦だ。多くの方の期待もあると思う。スタートに合わせ、多くのゴールを決めるために準備するつもりだ。基本的には勝利に焦点を合わせる。初戦では勝利することが重要だ」とし、内容だけでなく結果も重視していると強調した。

ソン・フンミンも、「選手全員が合流し、良い雰囲気のなかで昨日の練習を終えた。1年間、多くのホーム&アウェイの試合をしなければならない。良いときもあれば悪いときもあると思うが、楽しく準備をしたい。明日の試合でスタートを上手く切りたい」と意気込みを語った。

“レジェンド越え”に挑むソン・フンミン

そんなソン・フンミンはパレスチナ戦で新たな記録に挑戦する。

現在、ソン・フンミンは韓国代表の通算試合出場数でイ・ヨンピョ氏と同率の127試合とし、4位タイ。パレスチナ戦で出場すれば、その数字を「128」に伸ばし単独4位に浮上する。

同ランキングの1位はチャ・ボムグン氏とホン・ミョンボ監督で136試合、3位は元代表守護神のイ・ウンジェ氏で133試合だ。つまり、今回のW杯最終予選で出場を続ければ、ソン・フンミンはこれらのレジェンドを抜いて歴代最多となることができる。

加えて、通算得点数でも更新の可能性がある。ソン・フンミンは現在、48得点で単独3位としており、2位はファン・ソンホン氏(現・大田ハナシチズン監督)で50得点、1位はチャ・ボムグン氏で58得点だ。パレスチナとの初戦、第2戦のオマーン代表戦でゴールネットを揺らせば、ソン・フンミンが単独2位となる。

ただ、ソン・フンミン自身は「記録には大きく神経を使っていない。招集期間は最高の結果を出すことだけを考えている」としつつ、「光栄なことだ。代表でこれだけ多くの試合ができることに感謝したい。一つの記録が生まれる日を勝利で飾り、長く記憶に残ってもらえたら嬉しい」と話していた。

ソン・フンミン
(写真提供=OSEN)ソン・フンミン

初戦で戦うパレスチナは、客観的な戦力では韓国が上回っていると見られるが、油断はない。

「パレスチナはストライカーの動きが脅威だ。組織的な面も予想以上の能力があると見ている。攻撃的な側面に長所があるが、その過程で出てくる弱点もある。我々の選手たちは十分に能力、経験がある。逆に得点のチャンスに繋げるつもりだ」と、指揮官はパレスチナ戦の構想を明かした。

そして、「攻撃は創意的に、守備は規律的にしなければならない。2次予選で良い場面がたくさん出たと思う。イ・ガンインの能力だけでなく、ソン・フンミン、ストライカー、中盤も良い。今後さらに難しい相手と対戦するだけに、完成度を高めることが重要だ。1日だけ練習して明日の試合に臨まなければならないが、組み合わせを引き続き悩んでいる」とし、最上のラインナップを完成させるために研究していると話した。

「雑音もあったが、選手たちは耐えてきた」

ホン・ミョンボ監督とソン・フンミンは、2014年ブラジルW杯以来、約10年ぶりに代表の舞台で再会した。

ホン・ミョンボ監督は「10年前、ソン・フンミンは若く韓国サッカーの未来を担う選手だった。今は予想通り、韓国を代表する選手として活躍している。当時望んでいた、期待していた姿が実現した」と述べた。

そして、「私よりもキャプテンの役割が大きいだろう。監督が変わり、新しい雰囲気のなかで始めなければならない。既存の選手との連係、リーダーシップは今後も重要だと思う。やってきた通りにしてくれると期待している。ただ、不必要に持っていた責任感、重みは私が監督として一緒に背負い、ソン・フンミン個人がもっと上手くできるようにしなければならない」と付け加えた。

ソン・フンミン、ホン・ミョンボ監督
(写真提供=OSEN)ホン・ミョンボ監督(左)、ソン・フンミン

一方のソン・フンミンは、「10年と言う時間がとても速く過ぎたようだ。当時はW杯を戦いながら監督と初めて息を合わせた」とし、「監督の立場は“船長”なのだから、個人的には必ずしも柔和である必要はないと思う。カリスマで掌握する姿も重要だと思う。自分もそのような部分をしっかり認知している。監督を尊重している。上手く行けば、我々が規則的にトレーニングをし、生活をするうえで役に立つと思う」と指揮官のリーダーシップについて語った。

また、10年ぶりとなる“第2次ホン・ミョンボ監督体制“の初陣に向けて、「代表の雰囲気は毎回良い。雑音もあったが、選手たちは常にしっかり耐えてきた。それが選手の任務だ。しっかり準備している。良い気持ちで代表に集まる。キャプテンとして胸がいっぱいだ。ほかのことは言うまでもなく、勝利することが最も重要だ。プレーする選手だけでなく、交代で出場する選手、プレーしない選手の影響もある。皆が一丸となって準備をすれば、良い結果が出るだろう」と力を込めた。

最後に、新体制でも代表キャプテンを務めることを「一瞬も当たり前だと思ったことはない。仲間の助けがあったからこそ、スムーズにやることができたと思う」とし、「新しい選手が入ってくると、最初はぎこちなく気後れすることがあると思うが、そうするなと伝えた。誰が来たとしても、自分の色を見せてこそチームの役に立つ。自信を持ってやれと伝えた。自分の役割は、多くの話をするよりも率先することだ。選手たちは代表という地位に責任感を持ち、お互いに尊重し合い、努力する姿を見せなければならない」とメッセージを伝えていた。

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