「決勝は同級生で集まる」京都国際に元韓国プロ野球選手がエール!OB荒木治丞「負けん気で…」

京都国際高校が波乱を巻き起こし、史上初の甲子園制覇に挑む。創部22年目で決勝進出を果たし、“優勝”というピリオドを打とうとしている。

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日本の高校野球において、甲子園は一言で「夢の舞台」だ。そして、京都国際がその頂上に立とうとしている。

京都国際の野球部は1999年に創部し、2021年に初めて夏の甲子園で準決勝まで進んだ。2022年は本大会に出場するも1回戦敗退、昨年は京都大会準々決勝で敗れ、本大会出場を逃した。ただ、今年は甲子園初優勝に挑戦する。

同校の野球部出身者には、韓国プロ野球KBOリーグで活躍した選手も多い。元LGツインズの荒木治丞(ファンモク・チスン/39)と鄭圭植(チョン・ギュシク/34)、元広島東洋カープ、ハンファ・イーグルス、斗山ベアーズの申成鉉(シン・ソンヒョン/33)などがその人物だ。

荒木「負けん気でぶつかってほしい」

京都国際の前身「京都韓国学園」を卒業後、セガサミーを経て韓国独立球団の高陽(コヤン)ワンダーズでプレーし、2014~2017年にLGに在籍した荒木。現在は京都で教育関連事業を行っているという彼は、決勝が行われる甲子園球場を直接訪れ、後輩たちを応援する予定だ。

荒木治丞
(写真提供=OSEN)荒木治丞

京都国際は23日、東東京代表の関東第一高校と優勝をかけて最後の決戦を戦う。

荒木は「声が枯れるまで応援します」とし、「決勝は同級生たちと集まります。先輩・後輩もたくさん来る予定です。一緒に頑張って応援します」と力を込めた。

続けて、「後輩たちが今までとてもよくやってきました。歴史を書いている途中です。負担を感じずに、いつものように上手くやってほしいです。勝っても負けても最後の試合ですから、負けん気でぶつかってほしいです」と伝えた。

荒木は、決勝で対戦する相手チームに関する分析も明かした。

「決勝で対戦する可能性が高い相手チームのエースは剛速球投手です。以前に相手したチームの投手より10kmほど球速が速い。京都国際の打線が速い球にどのように適応するかがカギとなるでしょう。後輩たち(の打球)が右に切れるのを見ましたが、決勝でも引っ張ろうとせず、上手く攻略しなければなりません」と助言した。

荒木は京都国際高校野球部の3期だ。2001年の入学当時は、10試合すれば7~8試合は敗れるような弱小校だった。

しかし、チームは徐々に強化を進めていき、荒木が3年生になる頃にはチームの勝率が7割を超え始めた。

そして20年が経ち、現在の京都国際は野球名門高として位置づけられるようになった。

現在もたまに母校を訪問し、監督や後輩たちに会うという荒木は、「私たちのときは望めば野球部に入ることができましたが、今は選ばれた選手しかユニホームを着られないほど強くなりました」と感心を示した。

荒木治丞
(写真提供=OSEN)荒木治丞

それだけ強くなった京都国際の後輩たちが、いよいよ甲子園の最後の舞台に上がる。震える瞬間だ。荒木は後輩たちに、自身がプロ初出場した当時の姿を思い浮かべた。

「最初、一軍の代走として出場したときはとても緊張しました。何の音も聞こえなかった。少しずつ適応しながら余裕ができ、ようやく観客の声が聞こえるようになりました。応援の声も聞こえました。一緒に口ずさむことで気持ちが楽になりましたし、プレーも上手く行きました」

荒木が初出場の緊張、それを克服した余裕を言及したのは理由がある。最終決戦を控えた後輩たちに、些細なことでも本当に何かしてあげたいという助言だからだ。

「誰もが緊張するものです」という荒木は最後、「しかし、もう決勝です。全国4000校を超える学校のなかで1、2位を争うことになります。自信を持ってプレーするチームが勝ちます。緊張すると、自分の技量を発揮できません。満員の観客の応援に緊張せず、自分のためだと思って楽しまなければなりません」と京都国際の後輩にエールを送っていた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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