1日に本塁打1本、盗塁2個を記録した。
よく打って、よく走る。もはや「40-40」は予約確定だ。それどころか 50-50まで見える。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平のことだ。
大谷は8月18日(日本時間)、セントルイス・カージナルス戦に1番DHとして先発出場し、ソロ本塁打を含む1安打1打点2得点1四球2盗塁を記録した。
5回表には右中間にソロ本塁打を放、1回表と3回表に盗塁も成功。これで大谷はシーズン38本塁打37盗塁となり、待望の40-40が見えてきた。
40-40はMLB歴代でたった5人しか達成していない記録だ。ホセ・カンセコ(1988年、42本塁打-40盗塁)、バリー・ボンズ(1996年、42本塁打-40盗塁)、アレックス・ロドリゲス(1998年、42本塁打-46盗塁)、アルフォンソ・ソリアーノ(2006年、46本塁打-41盗塁)、ロナルド・アクーニャ・ジュニア(2023年、41本塁打-73盗塁)たちだ。
大谷がここに続くのも時間の問題だ。4月から見れば、月間で少なくとも6本のホームランを打っている。8月はすでに6本塁打。あと2本打てば40本塁打だ。
40盗塁も間近。前半94試合で23盗塁だが、後半は27試合で14盗塁だ。ペースは後半の方がずっといい。この日も2盗塁で、あと1~2試合で終わらせることができる。
大谷はすでにたくさんの「新しい歴史」を記してきた。2022年シーズンは15勝-34本塁打を記録し、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「10勝-10本塁打」を達成した。
そして同シーズンには史上初となる「規定イニング-規定打席」も成し遂げた。2023年にはMLB史上初めて「10勝-40本塁打」を達成している。
今年は肘の手術の影響で打者としてのみプレーしているが、だからこそ恐ろしい。40-40が見えるだけではなく、シーズン打率2割9分1厘、38本塁打、87打点、37盗塁、OPS(出塁率+長打率)0.990だ。
この勢いのままなら歴代初の45-45も確定的と言えるだけに、目指すは50-50か。
今シーズン全体で見ると、大谷は1試合当たり0.31本塁打、盗塁0.31個を記録している。今のままなら残りの38試合でシーズン49本塁打-48盗塁が出る。
「後半」だけで見れば今季の大谷は1試合当たりホームラン0.33本、盗塁0.52本だ。こちらから計算すると、シーズン50本塁打-56盗塁となり、まさに新次元を開く。まだ何も断言できないが、「不可能」なことではない。
現在も強力なMVP候補だが、もし50-50を達成するならばMVPは問題ではない。歴史に長くその名を残すことになるだろう。
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