相手チームのスタッフに拳を振り上げるふりをして脅し、主審を荒々しく押しのけた。
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5年ぶりに国際舞台に戻ってきた男子サッカー北朝鮮代表が、常識はずれの行動をしでかした。
北朝鮮は10月1日(日本時間)に行われた杭州アジア大会・男子サッカーの決勝トーナメント準々決勝で日本に1-2で敗れた。
前半は両者無得点の拮抗した展開だったが、後半に一挙3ゴールが生まれた。
北朝鮮は後半5分、日本のFW内野航太郎に先制ゴールを許したが、同29分にFWキム・グクボムが同点弾を決めて試合を振り出しに戻した。
しかし後半35分、MF松村裕太にPKで勝ち越し弾を決められ、1点差での敗北となった。
試合終了のホイッスルが鳴った後も、北朝鮮の選手たちは怒りをこらえることができなかった。
彼らは大勢で主審のもとに駆け付け、激しい抗議を繰り返した。特にDFキム・ギョンソクは2度も腕で主審を押しのけていた。
騒々しい様子に慌てた日本の監督はすぐに選手たちを呼び込んだ。北朝鮮の選手の荒々しい行動に巻き込まれるのではないかという懸念から出た緊急指示だった。
実際、北朝鮮の選手たちはしばらく興奮を鎮めることができなかった。
選手たちは主審以外にも、副審や待機審のいる場所に近づいて不満をぶちまけた。大会関係者が審判陣と選手たちの間に入り、どうにか体で抗議を塞ぐ寸劇もあった。
北朝鮮が犯した非常識行為はこれだけではない。試合中にも目を疑うような場面があった。一人の選手が手を振り上げ、相手チームのスタッフを脅かしたのだ。
事件は北朝鮮が1点差で負けていた後半28分頃に発生した。
当時、日本のスタッフはクーラーボックスを持って選手たちに水を配っていた。
そんななか、DFキム・ユソンがスタッフに近づいて水を奪うと、左手を振り上げて顔を殴ろうとする行動をとった。明らかな脅迫行為だった。
実際にキム・ユソンが殴打することはなかったとはいえ、明らかに容認できない醜態であり、日本の選手はすぐに抗議した。主審も素早く近づいてイエローカードを提示した。
同日、北朝鮮は前後半通して荒々しい反則を繰り返し、6枚ものイエローを受けていた。
ところが、北朝鮮のシン・ヨンナム監督は試合後の会見で「選手2~3人が少し興奮したのは事実」とし、「審判が公正ではなかった。サッカーに対する侮辱だ」と憤りを伝えていた。
なお、北朝鮮に勝利した日本は10月4日に香港との準決勝を戦う。韓国は準々決勝で中国に2-0で勝利し、準決勝でウズベキスタンと対戦する。
(記事提供=OSEN)
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