パリ・サンジェルマン(以下、PSG)移籍が確実とされる韓国代表MFイ・ガンイン(20、マジョルカ)は、今回の移籍によって莫大な収益を得るものとみられる。
スペインメディア『マルカ』が6月14日(日本時間)までに報じたところによると、イ・ガンインのPSG移籍は決定的な状況だという。
すでに個人間の合意を終え、メディカルチェックまで完了した。マジョルカとPSGのクラブ間合意も無理なく行われる見通しだ。契約期間は5年で、移籍金は2200万ユーロ(日本円=33億2440万円)とされている。
『マルカ』だけでなく、フランスの大手メディア『レキップ』や欧州移籍市場専門記者のファブリツィオ・ロマーノ氏などもやはり、イ・ガンインのPSG移籍が確実だと報じた。
イタリア・セリエAの数チームもイ・ガンイン獲得に興味を示しているが、イ・ガンイン本人はPSG移籍に前向きだという。
大きなアクシデントがない限り、イ・ガンインは来季からPSGのユニホームを着て、リーグ・アンの舞台でプレーするものとみられる。
いよいよ、イ・ガンインは自身の活躍ぶりに相応しい待遇を受けられる見通しだ。
現地メディアの報道によると、イ・ガンインはマジョルカでわずか年俸50万ユーロ(約7553万円)しか受け取っていなかったという。
元チームメイトの日本代表MF久保建英(22、レアル・ソシエダ)の年俸額200万ユーロ(約3億220万円)の4分の1であるだけでなく、マジョルカ内でもトップ10を外れる安価な金額だ。
ただ、2022-2023シーズンのイ・ガンインは実質的なエースともいえる活躍を披露した。
リーグ戦33試合に出場して6ゴール6アシストを記録。1試合当たりのドリブル成功数2.5回、キーパス数1.5回と攻撃面で多彩な能力を発揮した。何より、シーズン通して大きな怪我もなく、安定したコンディションで出場を続けていた。
2001年生まれのイ・ガンインはマジョルカでも若手の部類に入るとはいえ、活躍に反してあまりに少ない年俸でプレーしていたのは事実だ。
『マルカ』によると、イ・ガンインは今回のPSG移籍で発生する移籍金の30%を受け取るという。
去る2021年夏、下部組織から在籍したバレンシアとの契約を解除し、フリーでマジョルカに加入した際は移籍金が発生しなかったが、今回のPSG移籍では莫大な利益を得られる見通しだ。移籍金2200万ユーロの30%であれば、イ・ガンインの手元には660万ユーロ(約9億9700万円)が入ってくるものとみられる。
この金額だけでも、イ・ガンインがマジョルカ時代に受け取っていた年俸の11倍に相当する。単純な年俸アップに限らず、移籍金の一部を受け取ることで“ジャックポット”を爆発させることができるわけだ。
イ・ガンインがPSGで受け取る年俸はまだ具体的には知られていない。
だが、アトレティコ・マドリードがイ・ガンイン獲得を試みた際に提示した年俸は最低でも300万ユーロ(約4億5318万円)で、最大400万ユーロ(約6億424万円)とされていた。
PSGも近い金額か、より良い条件を提示した可能性が高い。イ・ガンインとしては、マジョルカ時代から劇的な待遇の変化を遂げるわけだ。
PSG移籍を通じて、イ・ガンインはサッカー選手として新たな転機に入ることになる。金銭的に大きな利益を得られるのはもちろん、PSGというビッグクラブの一員となり、リーグ・アン優勝に挑戦する。
ただ、PSGの最大の目標はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝することだ。来季は欧州最高峰のCLの舞台でイ・ガンインが躍動する姿を見られるだろう。
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