韓国プロ野球KBOリーグのKIAタイガースが、空席状態のGM(ゼネラルマネージャー)の後任探しに慎重を期している。
KIA関係者は4月6日、本紙『スポーツソウル』の電話取材に「慎重に接近している状況だ。直ちに選任することは難しい。すべての部分をくまなく考慮して選任すると思う。今すぐ、数日以内に決定することは難しい」と伝えた。
KIAは去る3月29日、選手との交渉過程で金品を要求した疑いにより、チャン・ジョンソク前GMを解雇した。
チャン氏は昨年冬、当時チームに在籍していたパク・ドンウォン(31、現LGツインズ)とのFA交渉で“裏金”を要求する趣旨の発言をした。これを受け、KIAはすぐに懲戒委員会を開き、チャン氏の解任を決定した。
KIAは2023年シーズン開幕直前に、GMが突然不在となる事態に見舞われた。現在は不祥事再発防止のため、候補者を慎重に選んでいる模様だ。
韓国野球委員会(KBO)は解任されたチャン氏に対し検察捜査を依頼した。KBOはKIAから提出された経緯書及び関連資料を検討し、今月4日に調査委員会で検討と議論を行った。そして5日、検察に捜査依頼をした。
KIAは司法機関の捜査を通じて両事案の疑惑を徹底的に明らかにし、懲戒が必要と判断されれば、追加で賞罰委員会などを開催し、懲戒可否について決める予定だ。
KIA関係者はこれについて「我々が現在これ以上できることはない」とし、次のように続けた。
「球団はチャン前GMの解任を決めた翌日、チェ・ジュンヨン代表取締役が直接、1軍と2軍の練習拠点である光州(クァンジュ)と咸平(ハムピョン)に訪れ、選手たちに直接会って確認した。再発防止を約束し、仮に過去に今回のような類似の要求をされたことがあれば、直接連絡してほしいと個人の連絡先を選手たちに公開した」
「以後、選手たちから追加的な不正があったという情報提供を受けたことは現在までない。我々がこれ以上できることはない」
なお、KBOは今月1日に開幕。KIAは2試合消化(4~5日の試合は雨天中止)で1勝1敗とし、10球団中4位タイにつけている。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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