“日本キラー”34歳キム・グァンヒョンが代表引退を宣言。WBCでは大谷から奪三振「一生の誇りは…」

「2005年の青少年国家代表から今回の2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)まで、国のために、韓国野球のためにプレーした自分に自負心を感じます」

「代表チームでプレーしながらたくさん成長したし、たくさん学びました。胸に太極旗(韓国国旗)をつけて試合に臨んだときの心情、金メダルを首にかけて愛国歌を斉唱したあの姿は一生の誇りであり、自負心です」

「もちろん、成績が良くないときもありましたが、失望することなく、きっかけと捉えてもっと強くなれたと思います」

これまでの代表活動をこう振り返ったキム・グァンヒョンは、「こんなにもたくさん学んで成長できる機会を、これからは後輩たちに渡すときが来たようです。もっと上手くやれたはずと思うと、とても残念で悔しいです」とし、代表の座を後輩に託すことを明かした。

そして最後に、「今日からはランダースの投手キム・グァンヒョンとして、いつもそうだったように試合を楽しむことができる、誰よりも熱心に球を投げる選手に戻ろうと思います。改めて申し訳ございません。そして、ありがとうございます。国家代表投手キム・グァンヒョンより」と投稿を締めた。

2008年北京五輪準決勝、日本戦当時のキム・グァンヒョン

キム・グァンヒョンは20歳で迎えた2008年北京五輪で成人国家代表デビューを果たした。

成人代表では初の国際大会ながら、防御率1.26(14.1回、自責点2)と力投。特に“日韓戦”では予選で5.1回1失点、準決勝で8回2失点と好投し、いずれの試合も韓国を勝利に導いたことから“日本キラー”と呼ばれた。そして、韓国野球史上初の五輪金メダルをもたらした。

翌2009年のWBCでは、1次ラウンドの“日韓戦”で1.1回7被安打8失点と打ち込まれ、試合も2-14で7回コールド負けする苦い思いもしたが、最終的には準優勝を経験。

その後も2014年仁川(インチョン)アジア大会で金メダル、2015年WBSCプレミア12で優勝を成し遂げた。日本に敗れ準優勝に終わった2019年プレミア12にも出場した。

キム・グァンヒョンは国家代表として出場する国際大会ごとに、韓国代表の決勝進出に大きく貢献してきた。

今回の2023年WBCこそ1次ラウンド敗退に終わったが、初戦を破れて迎えた2戦目の“日韓戦”では、重圧のかかる大一番で先発登板。結果として4失点で3回途中に降板したが、序盤の2回で5奪三振の好投。特に日本のスーパースター、大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)も空振り三振に仕留めるなど、崩壊した投手陣の中でベストを尽くした。

2023年WBCの“日韓戦”でのキム・グァンヒョン

なお、キム・グァンヒョンは2008年北京五輪から2023年WBCまで計6回の国際大会に出場。通算17試合で5勝4敗3ホールド、防御率3.92という記録を残し、代表を去ることになった。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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