使われない選手が多かった理由は明白で、コンディション調整に失敗したのだ。
150kmをいともたやすく投げていたチョン・ウヨンの球速は140km台にとどまり、明らかに正常ではなかった。キム・ユンシク、イ・ウィリは制球難に苦しみ、ク・チャンモもあまり良い状態ではなかった。結局、これらは管理の失敗と解釈される。
今回の代表は、2月14日にアメリカ・アリゾナで召集された。日本が16日に召集して17日から練習に入ったことと比較すると、やや早かったといえる。
なかでも移動の多さが原因の一つに挙げられる。所属球団と代表チームを行き来しなければならなかったからだ。
斗山(トゥサン)ベアーズの選手たちはオーストラリアから韓国を経由してアメリカへと向かい、ロッテ・ジャイアンツの選手たちはグアム-韓国-アメリカと移動。サムスン・ライオンズのウォン・テインは、アメリカ-韓国-日本-アメリカと移動していたことから、徐々に疲労がたまっていたようだ。
それだけでなく、異常気象の影響でアリゾナでは思い通りに練習や練習試合ができず、韓国に戻る際も飛行機の故障に直面。いろいろな面で運も伴わなかったわけだ。
韓国代表はこれらの問題によってコンディション管理が難しくなってしまった。それなりに準備をしていたが、いざ大会が始まると力を出せなかった。
確かに、彼らは韓国プロ野球では好成績を残した好投手たちだ。だが結局、いつにも増して重要だったコンディショニングに失敗し、せっかくの大舞台で残念な結果を残すこととなった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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