このような状況で、KFAのとある関係者は一部メディアに「協会が採用するためには理学療法士の資格証が必要だ。だが、この方(アン氏)は資格証の更新がなされておらず、採用ができなかった」と事情を伝えた。
また、「(W杯期間中は)ソン・フンミンの負傷もあっただけに、選手と同じホテルの別階に予約協力をし、費用負担を提案したが、“受け入れない”と言ったと聞いている。ほかの選手もこの方に対する信頼はあったが、“非公式”として扱われる状況に不満がるのではないかと思う」と話した。
こうしたKFAの釈明をめぐり、多くのサッカー関係者が首をかしげている。基本的にトレーナー運営に対する原則がないだけでなく、自分たちが雇用した人たちを無視する処置だということだ。
元老サッカー人のA氏は、「協会が資格問題を言及して採用しなかったにもかかわらず、個人トレーナーのためにW杯期間の宿舎を予約しようとしたこと自体が問題だ。自己矛盾の論理だ」とし、「実力面を抜きにして、雇用されたトレーナーや医務関係者を無視する行動だ」と指摘した。
また別のサッカー関係者B氏は、「緊急で個人トレーナーを同行させたかったのであれば、協会で既存の医務チームと協業するようにしなければならなかったのではないだろうか」と伝えた。
そして、「当然、選手たちはアン氏など自分の身体を見てくれたトレーナーに感謝するだろう。だが、アン氏がSNSに載せた投稿に“いいね!”を押す行動は、既存の医務チームの立場としては残念かもしれない。もしベスト16入りに失敗していたら、このような状況になっていただろうか。選手もスタッフも全員苦労したが、ややもすると、外部から見れば権力争いのように映るのではないかと心配だ」と嘆いた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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