「外から見る限りでは、自らピッチを出たり、試合後にチームメイトと写真を撮ったりしていることから、深刻な程度ではないと判断できる。W杯出場には問題ないだろう」
「チームドクターの判断が重要になるだろう。まだ正確な負傷程度は聞いていない。状況確認のため、(トッテナム側に)公文書を送った状態だ」
実際、ソン・フンミンは試合後にチーム全体で撮影した記念写真に写っていた。最前列の右端でポーズを取ったソン・フンミンの顔面はまだ腫れていたが、表情そのものは暗いわけではなかった。
だが、気を付けなければならないのが脳震とうだ。外傷発生後に脳震とうの症状が発生する確率もあるからだ。
特に、「後続措置が重要だ」と報じたイギリスメディア『フットボール・ロンドン』は、「ソン・フンミンが試合出場に適しているのかどうか、脳震とう関連の規則を適用しなければならない。公式的な臨床評価作成、関連医療スタッフの回復に対する所見、イングランドサッカー協会(FA)の規定に基づいてトレーニングに復帰した後、再び試合に出場できる」とし、「クラブは選手の健康に関するすべての情報を提出しなければならない」と伝えている。
チョ院長も、「今回のW杯でも脳震とうは重要視する事案の一つだ。ガイドラインが策定されている。正確な状態は待ってみなければわからないが、休息が取れるのであれば問題は大きくならないだろう」と話した。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。