韓国代表FWオム・ウォンサン(23、蔚山現代)が、“日韓戦”勝利への自信を表した。
本日(7月27日)、愛知県の豊田スタジアムで行われるE-1サッカー選手権の最終戦では、日本代表対韓国代表が行われる。韓国はこの試合を引き分け以上で終えれば、2015年大会から続く4連覇が決まる。
日本戦前日の26日、オム・ウォンサンは韓国サッカー協会(KFA)を通じて、自身初のA代表の“日韓戦”に臨む意気込みを伝えた。
今月20日、大会初戦の中国戦で先発出場し、後半28分までプレーしたオム・ウォンサン。3-0で韓国が勝利した試合を振り返り、「個人的には惜しい部分もあったが、チームの第1目標である勝利を収められた。チームとして勝利できて幸いだった」と伝えた。
続く24日の香港戦ではベンチ入りするも、骨盤に問題があり出場しなかった。ただ、「少しずつ良くなっている。(香港戦出場なしで)休めたおかげで、コンディションは回復している」と、“日韓戦”出場に意欲を示した。
オム・ウォンサンは去る2019年6月のU-20W杯に出場した当時、決勝トーナメント1回戦で日本と対戦した経験がある。試合では後半開始から出場し、持ち味のスピードで日本の守備陣を翻弄。結果は韓国が1-0で勝利した。
今回がA代表として臨む初の“日韓戦”となるオム・ウォンサンは、「A代表で戦う初めての“日韓戦”だから、新鮮な気持ちもあるし、たくさん期待している。絶対に勝たなければならない状況なだけに、何が何でも勝利したい。自分たちでしっかり準備して、勝利できるよう最善を尽くしたい」とコメント。
また、「(E-1選手権)自身初出場で、大会4連覇という目標もあって負担は大きいが、優勝という目標を達成するためにやってきた。4連覇は十分に可能だと思っている。最後の最後まで戦い抜いて、笑顔で韓国に戻りたい」と意気込んだ。
韓国は、中盤の司令塔を務めるMFファン・インボム(25)が、海外移籍のため24日に代表を離脱した。これを受け、パウロ・ベント監督は同日の香港戦を3-0勝利で終えた後、「ファン・インボムが日本戦で出場できないため、オム・ウォンサンを投入し、どのようなラインナップを構成して勝利、優勝を達成できるかを考えなくてはならない」と話していた。
これを受けてオム・ウォンサンは、「まだ監督から別個で伝えられたものはないが、スピードを活用しようと考えているんだと思う。僕自身、自信のあるプレーだ」とし、「監督がどんな戦術を採用しようとも、それに一生懸命従おうと思う」と強調した。
1996年1月生まれのオム・ウォンサンは、相手DFを置き去りにする圧巻のスピード、アジリティを持つことから、“オム・サラー(オム・ウォンサン+モハメド・サラー)”の愛称で呼ばれるウィンガー。
2019年にKリーグ2(2部)の光州(クァンジュ)FCでプロデビューした後、Kリーグ1(1部)でのプレーを経て、2022年に1部の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)へステップアップした。
今季はリーグ戦21試合で10ゴール4アシストを記録しており、得点数・アシスト数ともにチーム最多。最近では従来の持ち味であるスピードに加え、決定力も備わってきており、Kリーグを代表する次世代のウィンガーとして注目を集める存在だ。
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